「笑也祭り」

 

15より続き…

 

順不同になりましたが…

 

1部 お芝居 人生劇場 飛車角

*配役*

飛車角こと小山角太郎*新川笑也座長

吉良常こと太田常吉*新川博也座長

おとよ*劇団松丸家 松丸家ちょうちょさん

料理屋女将*小峰ゆかりさん

 

小金一家

親分*川乃洋二郎さん

子分 宮川*劇団一旗 早乙女紫虎座長

子分 おいてけ堀の熊*㐂樂屋斎右衛門さん

 

奈良平一家

親分*新川博之リーダー

子分 文太*昌史さん

子分*天道新太郎さん

 

 

*あらすじ*

1場:深川の飛車角の家

小金親分の計らいで、横浜で足抜けさせたおとよと一緒に暮らす飛車角。

そこへ、おいてけ堀の熊がやって来る。

小金一家と敵対する丈徳一家との出入になる故、小金親分とは兄弟分の奈良平一家へ赴く様にと話すおいてけ堀の熊。

だが、飛車角は世話になった小金親分への義理に助っ人に走る。

 

2場:街道

おとよの事を考え、飛車角の助っ人を断わる小金親分に、「渡世の道を通させて下さい。」と頼む飛車角。

飛車角は宮川と共に丈徳一家へ向かう事になる。

 

3場:青成瓢吉(アオナリヒョウキチ)の家

家人の留守中に勝手知ったる何とか…と上がり込み一寝入りしていた吉良常。

そこへ、丈徳親分を殺した飛車角が逃げ込んで来る。

「水を一杯。」と言う飛車角に訳を尋ねる吉良常。

人を殺して来た事を話す飛車角。

名乗り合う二人。

飛車角は、「預かって頂きたい物が…」と言い匕首を差し出す。

 

4場:街道

深川亭で花火見物する事になり、おとよも招かれる。

その道すがら、「小金親分が来るのを待っている。」と言い、おとよを先に行かせ、やって来た小金親分を縄張り欲しさに刺し殺す奈良平親分。

その様子を目撃したおとよは走り去る。

 

5場:料理屋前

料理屋で働くおとよ。

その働きぶりに感心する女将に、おとよは、「私には決まった人が居るんです。」と話す。

奈良平一家の子分たちがやって来る。

奈良平親分の小金親分殺しを目撃したおとよを躍起になり捜していた子分たちは料理屋で働くおとよを見付ける。

子分たちに絡まれかどわかれそうになるおとよ。

そこを通り掛かった宮川が助けるも、おとよは熱で倒れる。

 

6場:宮川の家

車夫をしている宮川の世話で元の体に戻ったおとよ。

「今日あたり出て行こうかと…」と言うおとよに、「これからもこの家に居ちゃくれないか。姉さんに惚れてしまったんだ。」と話す宮川。

 

7場:宮川の家

宮川と一緒に暮らし始めたおとよは、小金一家の印半纏を見付ける。

「あんたが角さんの仲間だって知らなかったんだよ。ここから出て行く。」と泣き崩れるおとよ。

外からその様子をうかがっていた吉良常が入って来る。

「おとよさん、あちらこちら捜したんだ。飛車角さん、明日、娑婆に出て来なさる。五年の刑期が恩赦で三年になったと。おとよさんと二人で迎えに行くつもりだった。」と言う吉良常。

ぶった切られても良いから、おとよとの経緯を自分の口で話すと言う宮川に、吉良常は、「角さんも分かってくれるだろう。角さんの心のうちを思ったら全く不憫でならねえ。」と言う。

 

8場:街道

出所した飛車角に、「ご赦免、おめでとうよ。」と言うと、おとよと宮川の経緯を話す。

「二人を許してもらうわけにはいかないだろうか。」と言う吉良常に、「ひと目だけでもおとよに会いたい。」と言う飛車角。

吉良常に呼ばれて現れた宮川とおとよ。

「どうか兄いの好きな様にしてくんな。覚悟は出来ている。」と言う宮川に、「手を前に出せ!」と言う飛車角。

指を落とされる覚悟で、地に手を付き前に出す宮川に、飛車角は、「馬鹿野郎!後ろで泣く女が居るだろ。おとよを幸せにしてやってくれ。」と言う。

「小金親分を遣ったのは誰だ。」と尋ねる飛車角に、「俺もそれが知りたい。」と答える宮川。

奈良平親分が小金親分を殺すところを目撃していたおとよは真実を話す。

「何故言わなかった。」と言う宮川に、「言えば、何をするか分かるから。」と言うと泣きながら駆けて行くおとよ。

おとよを追い掛ける宮川。

二人の様子に涙する飛車角に、「よく我慢しなすった。」と言う吉良常。

おとよが血相を変え戻って来る。

宮川が飛車角の兄いの様になるんだと、奈良平一家へ乗り込もうとしていると聞き、三年間に預かった匕首を飛車角に手渡す吉良常。

匕首を手に宮川の後を追う飛車角。

「私も一緒に死にます。」と二人の後を追おうとするおとよを止める吉良常。

 

9場:街道

奈良平一家に斬られる宮川。

駆け付けて来た飛車角に、宮川は、「俺は男になれたかな。」と尋ねる。

「お前は男になった。」と答える飛車角の言葉を聞き息絶える宮川。

奈良平一家との刃物沙汰で斬られるも、小金親分と宮川の仇を討つ飛車角。

満身創痍の体でその場を離れ行く飛車角の後を追おうとするおとよを止める吉良常。

 

 

このあらすじでの人生劇場は初観でした。

奈良平親分が小金親分を殺すところを目撃していたおとよ。「何故言わなかった。」と問う宮川に、「言えば、何をするか分かるから。」と答えたおとよの言葉に泣けました。

「義理と人情を秤にかけりゃ義理が重たい男の世界」

飛車角然り、宮川然りで、言えば、義理が重たい男の世界。

それにしても、松丸家ちょうちょさんが大人の女性の役を熟しているのを見ると、経年を実感します。

 

 

口上挨拶

新川博也座長

 

 

新川笑也座長

 

 

昌史さん

 

 

新川博之リーダー

 

17へ続く…