4ヶ月連続関西公演、3ヶ月目の初日に行って来ました。
1部 お芝居 男たちの挽歌
他劇団では、「恋の片男波」「男の情炎」「男の仁義」
*配役*
上州屋一家
姐さん お政*美穂裕子リーダー
娘 おちか*椿キラさん
兄貴分 源二*椿裕二座長
弟分 大五郎*大川忍副座長
子分*椿たくみさん
女中 お竹*夢路えみさん
源二の女房 お吉*大川礼花花形
小田原の清次*椿孝也花形
*あらすじ*
1場:大川端
小田原の宗五郎一家の二代目を継ぐべく、男修行の為、源二を頼って来た清次は源二の口利きで上州屋一家に草鞋を脱ぐ。
お政は、「娘のおちかを嫁にし二代目を継ぐように。」と大五郎に話していたのだが、「大五郎の事は何とも思っていないのよ。」とけんもほろろのおちか。
そのおちかを追いかけ回す大五郎に、「嫌がっている人を…」と助け船を出す清次。
一発触発の二人の間を割って入る源二。
2場:上州屋一家
「本来なら、源二が後を継ぐのが本当だが、源二には既に女房が居るので、娘と大五郎を一緒にさせ後を継がそうと…」と話すお政に、「大五郎なら。」と賛成する源二。
清次が上州屋一家に草鞋を脱いでからのおちかの様子に不安を募らせた大五郎は、「娘を嫁にし二代目を継ぐ。」と言う話は本当の事であるのかを尋ねる。
「本当だよ。娘を早く自分のものにしてないのかい。」と言うお政は、「人として、しちゃあならない事だけはしてはならないよ。」と釘を刺す。
「清さん、今日は良い所に連れて行ってあげるわね。」と清次を誘うおちか。
その様子を見つめる大五郎。
3場:大川端
「清さんに聞きたい事が有るの。私の事をどう思っているのか聞かせてほしいの。」と尋ねるおちかに、「綺麗な人だと思っています。一家でお世話になっているうちに、お嬢さんの事が好きになりました。」と打ち明ける清次。
そこへ、源二がやって来る。
「姐さんが呼んでますよ。」と言いおちかを帰す源二。
「この上州屋に何しに来たんだ。」と尋ねる源二に、「男修行に。」と答える清次。
「お嬢さんは大五郎と一緒になり後を継ぐ事になっている。」と話す源二に、そんな話になっている事を知らされた清次は驚き、源さんに迷惑を掛けてしまう、もめ事を起こしちゃいけないと小田原に帰る事を承諾する。
源二は、「俺の家で待っていてくれ。」と言いその場を離れる。
ひとりになった清次に闇討ちを掛ける男。
止めを刺そうとする男に、持っていた傘で男の額を割り退散させる源二の女房のお吉。
4場:源二の家
おちかと大五郎の祝言の日、上州屋へ乗り込もうとする清次を止めるお吉だったが、清次の思いに、「男が立つように、口添えさせてもらおうじゃないか。私の後から付いておいで。」と二人して上州屋一家へ向かう。
5場:上州屋一家
「その祝言、暫く待て。」と待ったをかける清次。
源二は小田原に帰った筈の清次を見て驚く。
「この姿で帰る訳にはいかない。こんな目に遭わせたのは、そこにいる大五郎だ。」と言うと、傷を負った体を見せる清次。
大五郎は身に覚えがないと嘘を付くが、「通り掛かった川端で、額に傘で傷を付けたのはこの私。何よりの証拠じゃないですか。」と口添えするお吉。
「この祝言、水にさせてもらおうじゃないか。人として、しちゃぁならない事だけはしてはならないと言った筈。」と怒り部屋を出て行くお政。
「大五郎、清次さんはおめえとのもめ事を起こしちゃならないと、小田原に帰ってくれる事になっていた。」と言う源二に、「どうか、あっしの話も聞いてやって下さい。あっしは綺麗なお嬢さんに恋心を抱くようになった。娘と一緒になり、この上州屋を継いでくれと言う姐さん。嬉しかった。そこへやって来たのが清さんです。お嬢さんが清さんに取られてしまう。この胸の内を分かってもらいたい。」と言う。
「この俺と勝負をしろ。」と言う清次に、「俺がこうして頭を下げる。今日のところは黙って治めてくれませんか。」と頭を下げる源二。
「おれも故郷に帰えれば二代目。男の意地が立たねえ。」と言う清次の言葉に、「男同士、卑怯な真似はせずけじめを付けろ。俺が見届け人だ。骨は俺が拾う。」と言い大五郎に仕度する様に言う源二。
勝負する大五郎と清次。
大五郎は清次を斬ったうえ、止めを刺そうとする。
「やくざに止めは禁物だ」と止める源二。
「お嬢さんとあっし、一緒になれる。」と言う大五郎に顔を背けるおちか。
無言で腹を突く仕種をする源二。
「清さん、勘弁しておくんなさい。」と言い自らの腹を突き自害する大五郎。
自分が羽織っていた白打掛を清次に掛けようとするおちかに、「お嬢さん、そいつは筋違いだ。」と言うと、自分の羽織を清次に掛け、白打掛を大五郎に掛ける源二。
そして、「一家の跡目より、お嬢さんと一緒になるのが嬉しかったんだよな。おめえは俺にとって可愛い弟分だ。」と言い手を合わす。
口上挨拶
大川忍副座長
大川礼花花形
椿孝也花形
椿キラさん
椿みらんさん
2へ続く…