「座長・美穂W祭り」に行って来ました。

劇団王座 歌瑠多座長がゲスト出演。

 

1部 お芝居 狂乱の舞

達彦*大川忍副座長
達彦の先妻 美代子*椿裕二座長
達彦・美代子の娘 美津子*大川礼花花形
達彦の後妻 良江*美穂裕子リーダー
達彦・良江の娘 幸子*椿キラさん
良江の兄 橋本*椿孝也花形

女中*夢路えみさん

使用人*劇団王座 歌瑠多座長

踊りのお師匠さん*椿みらんさん


*あらすじ*

1幕1場:達彦の家

幸子の踊りのお師匠さんから、十二年前、達彦の為にならず者を殺め、服役していた先妻の美代子が出所すると聞き、先妻は亡くなったと聞いていた後妻の良江は怒り心頭。

良江と女中や使用人は躾と称し、口の利けない先妻の娘の美津子に辛く当たっていた。

出所する美代子を迎えに行っていた達彦が会えずじまいに帰って来る。

怒りをぶちまける良江に、「義兄さんと話は付いている。」と言う達彦。

丁度そこに、良江の兄の橋本がやって来る。

「二、三日の間、良江はこの家の女中として働いてくれないか。」と言われ、「どうして私が!」と怒る良江。

「どうしても、あなたや美津子の顔が見たくて帰って来ました。」と出所した美代子がやって来る。

「私の為に、十二年と言う長い間、苦労させてすまない。」と詫びる達彦。

女中と使用人が美津子に辛く当たっているところに出くわす美代子。

「美津子お嬢様…」と取り繕う女中の言葉に、会いたかった我が娘と分かる。

「私、あなたのお母さんよ。お母さんと呼んで。」と言う美代子に、言葉にならない声を振り絞り、「お・か・あ・さ・ん」と言うと美代子の膝に泣き伏せる美津子。

幸せに暮らしているものと思っていた美津子が、口が利けない事に驚く美代子。

現れた達彦が、「美津子が二つの時だった。高い熱病に侵されれ、耳が聞こえても口が利けない体になっていた。全ては私のせいだ。」と詫びる。

「口が利けなくても、こんなに大きくなってくれたんですもの。それだけで幸せです。」と答える美代子。

美津子の部屋へ行く母娘。

達彦と良江が言い争いしているところへ、美代子の荷物の包みを取りに現れた美津子を、「盗み聞きして!」と乱暴する良江。

その様子を見ていた美代子は、「私の事を騙していたんですね。これでは美津子があまりにも可愛そう。あんまりだわ。」と涙する。

美代子は土産の簪を美津子に手渡す。

母から貰った簪に喜ぶ美津子。

良江や女中や使用人までも、美津子に辛くあたるのを目の当たりした美代子は、「可愛い美津子を苦しめる皆、許さない。」と復讐しようとする。

幸子がどの部屋で寝ているのかを美津子に尋ねる美代子。

口の聞けない美津子は、「2階の私の隣の部屋」と書いた紙を手渡す。

美代子は出刃包丁を持ち出し幸子の部屋に向かう。

母の思いを感じ取った美津子は自分の部屋を幸子の部屋と書いていた。

幸子を刺したと思っていた美代子は我が娘の美津子を刺していた。

「あなた、おかあさんに嘘を吐いたのね。」と肩を落とした美代子は出刃包丁を振りかざし、女中や使用人そして橋本までも刺してしまう。

美津子の手には母から貰った簪が握られ、胸元には美代子宛の手紙が。
「皆から辛くあたられる日々の中、義妹の幸子ちゃんだけは私に優しくしてくれた。そんな幸子ちゃんを守りたかった。お母さん、嘘を付いてごめんなさい。お母さんと呼べなくてごめんなさい。大好きなお母さんへ。お母さんの娘、口の聞けない美津子より。」と書かれていた。

美津子へのお土産の簪を差し出し、
「美津子の形見なの。貰ってくれません。幸子ちゃん、美津子に優しくしてくれて有難う。」と幸子に詫びる美代子。

隙を見てその場を離れた達彦は銃で自害する。

「ごめんなさい。私が帰って来なければこんな事にはならなかった。ごめんなさい。」と泣き崩れる美代子。
そして、美津子を抱き寄せ、「折角会えたのにごめんね。これからずっと一緒。美津子。」と言い自らの胸を刺す。

美津子に折重なるように息を引き取る美代子。


椿裕二座長、女形のお芝居。

涙涙涙の熱演でした。

もの悲しい表情・仕種の美津子役の大川礼花花形には毎回泣かされます。

良江役の美穂裕子さんの意地悪振りは本当に憎たらしい!けど、笑いも誘います。

悲惨な結末と涙に、終演後はいつも疲れます。

一番の悪は一見優しそうな達彦…

 

 

口上挨拶

大川忍副座長

 

 

椿孝也花形

 

 

椿キラさん

 

 

椿みらんさん

 

2へ続く…