4月に入団された椿拓海さん。
「海」か…「宙」か…
本名は「拓宙」だそうですが、椿裕二座長が、「拓海」標記と命名されたと。
今まで通り、「椿拓海」さんで標記させて頂きます。
1部 お芝居 忠治千両首
*配役*
国定忠治*椿裕二座長
山形屋一家
親分 藤蔵*大川忍副座長
女房 お寅*美穂裕子リーダー
子分 猪吉*椿キラさん
子分 鹿三*大川礼花花形
子分 蝶太*椿孝也花形
子分*椿拓海さん
上州高崎の姉妹
姉 お光*夢路えみさん
妹 お花*椿みらんさん
*あらすじ*
1場:峠道小屋前
飢饉の為、年貢米を納める事が出来ず水牢に入れられた父親を助けようと、妹のお花の体を形に山形屋藤蔵から五十両を借りた姉のお光。
藤蔵親分の言い付けでお光を待ち伏せし、五十両を奪い取り去って行く鹿三と蝶太。
「このまま故郷に帰る事なんか出来ないわ。」と首を吊ろうとするお光を通り掛かった男が止める。
訳を聞いた男は、「乗り掛かった船だ。必ず力になって五十両の金は取り返してやる。」と言う。
男に名前を尋ねるお光。
男は、「俺の首に千両の賞金が掛かった国定忠治だ。」と名乗ると、お光を伴い山形屋一家へ向かう。
2場:山形屋一家
山形屋に残ったお花を店に出す前に手籠めにしようとする藤蔵親分。
そこへ、五十両を奪い取った鹿三と蝶太が帰って来る。
男がお光を伴いやって来る。
「上州の百姓の田吾作と言います。買って頂きたい女が居ます。歳は二十歳の娘に会って欲しいのですが。」と言いお光を呼ぶ男。
現れたお光を見て驚く藤蔵親分。
訳を話し、「もう一度、五十両の金を出してもらう事は出来ませんか。」と頼む男に、藤蔵親分はけんもほろろに断る。
だが、男が、「首に千両の賞金が掛かった国定忠治。」と知るや否や慌てふためく。
鹿三と蝶太に真実を聞き出し、奪い取った五十両を出すように言う忠治。
藤蔵親分は女房のお寅に手文庫を持って来させると、泣く泣く五十両を手渡す。
忠治はその五十両をお光に渡すと、「お花を身請けする。」と言い、藤蔵親分から証文を受け取る。
その証文をびりびりに破り、姉妹に五十両を持たせて上州高崎へと帰す。
そして、「出先で懐が寂しくてな。十両ばかり貸してくれないか。」と言い、まんまと十両をせしめ山形屋一家を後にする。
3場:街道
「忠治は必ずここを通る筈だ。生きて通すな。」と言う怒り心頭の藤蔵親分。
山形屋一家が待ち伏せているところへ忠治がやって来る。
襲い掛かる藤蔵親分と子分たちを斬り捨て、藤造親分からせしめた十両をばら撒くと、「馬鹿野郎!あばよ!」と言い去って行く国定忠治。
今回は国定忠治と子分たちの赤城山での別れのプロローグは有りませんでした。
自称二十歳の姉お光役の夢路えみさん、十八歳の妹お花役の椿みらんさんの姉妹の歳の差はあくまでも二歳です。
山形屋藤蔵役の大川忍副座長、眉を上下に上手に動かす様や、国定忠治役の椿裕二座長とのやりとりに爆笑しました。
楽しいお芝居でした。
毎回納得の台詞は、「飲ませて吐かせる 鵜飼のいかさま」
口上挨拶
椿孝也花形
大川礼花花形
椿キラさん
椿みらんさん
2へ続く…