マンスリーゲスト 大川龍介さん。

劇団大川 美穂裕子リーダーがゲスト出演。

 

1部 お芝居 瞼の母 番場の忠太郎

*配役*

番場の忠太郎*美川慶二座長

料亭水熊 
女将 おはま*劇団大川 美穂裕子リーダー
娘 お登世*美川乱牙花形
板前*マンスリーゲスト 大川龍介さん

金五郎一家
親分 金五郎*美川麗士総座長
子分 鉄*美川龍士若座長

 

夜鷹 お寅*美川龍士若座長


*あらすじ*

1場:街道

金五郎一家の子分の鉄に絡まれていた娘を助ける忠太郎。

「おっかさんからお礼を言ってもらいたいんです。」と名前を聞く娘の申し出を断り、「あいつらが戻って来るかもしれない。早くお帰り。」と娘を帰らせる。

娘が帰った後に、落ちていた簪を見付ける忠太郎。

その簪を見つめながら、「羨ましいなぁ。おっかさんにか。生きていれば、必ず俺が見付けてやる。」と呟く。

 

2場:料亭水熊前

「女将さんに会わせてほしい。」とおはまを訪ねて来たお寅。

板前に摘み出されたうえに、足蹴にされているところを通り掛かった忠太郎が助ける。

そのお寅に、「ひとつ聞きたい事が有るんです。あっし位の歳の倅さんを持った覚えはないですか。」と尋ねる忠太郎。

「それじゃあ、光太郎なのか。」と言うお寅に、忠太郎は、「辛い事を聞いてしまいつらい思いをさせてしまった。」と一両を手渡す。

「水熊の女将さん、故郷に男の子を残してきたと言っては日にち毎日、泣いておったんじゃよ。」と言うお寅に、「生れ在所は何処ですか。」と尋ねる忠太郎。

思い出せずにいたお寅が、「思い出した。江州じゃよ。」と答えると、「あの江州か!」と叫ぶ忠太郎。

 

3場:料亭水熊の座敷

「昨日の男を出せ。うちの若いもんを酷い目に合わせた男を。」と金五郎たちがやって来る。

おはまが、「そんな男はいやしない。」と言うと、子分の鉄に別の部屋を捜しに行かせる金五郎。

戻って来た鉄が首を振ると帰って行く金五郎たち。

「やくざ風情の男が女将さんに会わせて欲しいと言ってやって来ていますが。」と板前が言うや否や、座敷に入って来た忠太郎。

「長話はお断り。」と言うおはまに、忠太郎は、「女将さんにはあっし位の倅を持った覚えはござんせんか。江州は番場の宿、おきなが屋忠兵衛と言う旅籠をご存知ですか。」と尋ねる。

「私が若い頃、嫁いだ嫁ぎ先なんでね。」と答えるおはまに、「おっかさん、てめえが忠太郎でございます。」と言う忠太郎。

「忠太郎は五つの時に流行病で亡くなったと聞きました。」というおはまに、忠太郎は、「信じてもらえませんか。

忠太郎はこんな身なりをしていますが、金には困っていません。百両、どうかそれで安心なさって下さいまし。」と言い巾着袋を差し出す。

「さっさとお帰りな。」と巾着袋を投げ返すおはまに、「あなたが今投げたのは何かお分りで投げなすったんですか。もう二度とこの家の敷居を跨ぐ事は有りません。」と言う忠太郎。

「何で堅気姿で訪ねて来なかったんだ。」と言うおはまに、「この世の中には金や宝じゃ買えない物があるって事だけは分かって下さい。」と言い出て行こうとする忠太郎。

そこへ、お登世が帰って来る。

お登世に拾った簪を手渡し、「これからも親孝行してやって下さいな。」と言うと、「何で来てしまったんだ。番場の宿が懐かしいな。」と出て行く忠太郎。

「あの人、私の兄さんじゃないの。」と問うお登世に、それまでの経緯を話し、「初めのうちは語り、中はこの身代を…後はお登世の縁談に…と思って帰してしまったんだよ。」と言うおはま。

「おっかさんの馬鹿。お金が何ですか。身代が何ですか。」と言うお登世の言葉に、おはまは、「早く駕籠を二丁。」と言うと、お登世と二人、忠太郎の後を追う。

 

4場:街道

金五郎たちが待ち伏せているところへ、忠太郎がやって来る。

襲い掛かって来る金五郎たちを始末する忠太郎。

「忠太郎~。」「兄さ~ん。」とおはまとお登勢の声がする。

忠太郎を捜しておはまとお登世がやって来る。

「何が今更、忠太郎だ。何が今更、倅だ。優しいおっかさんが心にいるんだ。会いたい時には瞼を瞑るんだ。」と言いつつも、忠太郎を捜しに行くおはまの後姿に、手拭いで口を押さえ、「おっかさん。」と呟く忠太郎。

 

 

口上挨拶

美川慶二座長

 

 

美川龍士若座長

 

完了

 

はぁ…お芝居の観劇レポ未UP分、やっと終了しました。

自分でも読めない箇所が有るメモ書きのうえ、うろ覚えの箇所も、日が経つにつれて、頭から消えて行き、多少の違いはご勘弁をお願い