劇団大川 美穂裕子リーダー・椿キラさんがゲスト出演
1部 お芝居 通し狂言 伴天連物語 三つの魂
*配役*
盗賊一味
頭 伴天連のお竜(あやめ)*愛京花総座長
手下 山猫の権次*長谷川乱之助副座長
手下*長谷川舞さん・長谷川孝ノ助さん
いかり床
宇之吉(やもりの宇之吉)*長谷川一馬若座長
女房 お菊*京詩音さん
客*劇団大川 美穂裕子リーダー・椿キラさん
目明し
早縄のお藤*京未来若座長
松*長谷川愁さん
上司 村上*長谷川武弥座長
*簡単あらすじ*
1場:いかり床 宇之吉
伴天連一味の宇之吉は足抜けし、堅気としていかり床を営みながら、女房子供と暮らしていた。
そこへ、山猫の権次が訪ねて来る。
権次は、「大和屋の三番蔵土蔵の錠前を開けるか、十両の金を用意するか。」との無理難題。
「大和屋の三番蔵土蔵の前で待っている。」と言い出て行く。
亭主宇之吉の顔色が悪い事を察したお菊は訳を尋ねる。
お菊は宇之吉と二人で子供の為にと貯めていた十両を親子三人幸せに暮らす為ならと宇之吉に託す。
2場:大和屋の三番蔵土蔵の前
宇之吉は持ってきた十両を頭のお竜に差し出すが…
初めから、宇之吉に錠前を開けさす事だけが目的のお竜。
錠前を開けないと、女房子供の命を…と言われ、これ一度切の約束で錠前を開けに行く宇之吉。
そこを通りがかった目明しのお藤と松。
この時間に、蔵に明かりが点いている事を不審に思う。
3場:いかり床 宇之吉
お藤と松が居ない隙に戻って来た宇之吉はお菊に経緯を話す。
子供と三人で逃げようとしているところへ、お藤が現れる。
観念し、お縄になった宇之吉の気掛かりはお菊の事。
事情をお藤に聞いてもらう様にお菊に言う宇之吉。
九州島原に住んでいたお菊の一家はキリシタンだった。
キリシタン狩りで、両親は獄門張り付けの刑に処され、残された姉妹三人で、江戸を目指していたが散り散りばらばらに。
お菊の姉二人を捜しては貰えないでしょうかと頼む宇之吉。
お菊とよく似たお藤の身の上。
姉妹三人の証は腕に入れた十字架の刺青を隠す為の傷跡。
お藤とお菊の二人の腕にはその傷跡が有った。
姉妹名乗りを望むお藤に、「姉さんが役人になる訳がない。」と拒むお菊。
行き倒れになったお藤を助けたのは目明しの上司の村上。
姉妹を捜す為に役人になったと聞き、お藤と姉妹名乗りするお菊。
宇之吉の縄を解いて欲しいと泣いて頼むお菊に、一旦は断るも、縄を解くお藤。
そこへ、やもりの宇之吉を捕まえたと聞き、上司の村上がやって来る。
人違いとお藤が嘘を吐いているところへ、伴天連のお竜が現れる。
「前に一味にいたやもりの宇之吉と言う男は足抜けし、海の藻屑となった。」と言うお竜。
驚いた宇之吉だったが、お竜の腕に十字架を隠す傷跡を見つける。
「あやめ姉さん!」と駆け寄るお藤とお菊だが、迷惑が掛からない様にと突っ撥ねるお竜。
「ひとつだけ頼みが有る。捕り声を上げてもらいたい。」と頼むお竜に、それが姉の一番の望みならと泣く泣く、「今、世情を騒がす伴天連一味の伴天連お竜は、このお藤が召し捕った。きりきり立て!」と捕り声を上げるお藤。
やっと再会した三姉妹だが、長女は盗賊の頭、次女は役人、三女の亭主は元盗賊の手下。
お竜に子供の顔を見せ、母の形見の簪を差し出すお菊。
首から下げていた十字架をお藤に差し出すお竜。
ラストは涙。
劇団大川では、「聖母(マドンナ)たちのララバイ」。
大筋では同じですが…
ここでは書きませんが、兄弟姉妹の証が違います。
口上挨拶
長谷川武弥座長
白羽乃愛さん
長谷川乱之助副座長
長谷川舞さん
長谷川一馬若座長
長谷川孝ノ助さん
2へ続く…