三ヶ月連続関西公演、二ヶ月目の千穐楽公演に行って来ました。
1部 お芝居 網走番外地 男の意気地
*配役*
清太*椿裕二座長
おとき*美穂裕子さん
新吉の母*夢路えみさん
山田組
先代親方の倅 清吉の女房*大川礼花さん
小頭 新吉*大川忍副座長
子分*椿孝也さん・椿キラさん・椿みらんさん
*あらすじ*
1場:網走刑務所前
「お前の刑期はこれで終わりだ。もう、戻って来るんじゃないぞ。」と看守の声。
「有難うございました。」と清太が出所する。
その清太を、「親分の仇だ。」と待ち受ける山田組子分。
「その罪は償った。これ以上、罪を重ねたくない。」と言う清太と刃物沙汰になる。
2場:新吉の家
「清太の野郎が帰ってるだろ。清太を出せ!」と山田組の子分たちがやって来る。
「帰っていません。」と言うおときに、家捜しするも清太の姿は見えず、「清太が来たら、俺たちに知らせろ。」と帰って行く子分たち。
清吉の女房がやって来て、「嬉しい知らせを持って来たのよ。清太さんが刑務所から帰って来るのよ。」と話すと、「困った時はお互い様だろ。」とおときに財布を手渡し帰って行く。
酒に酔った新吉が帰って来る。
「博打で全くつきが無い。今から負けを取り返して来る。金を持って来い。」とおときに迫る。
「お金なんてありません。」と言うおときに、「質ぐさを持って来い。着物を脱げ。」と言う新吉。
揉み合っているうちに、清吉の女房から貰った財布を落とすおとき。
その財布を持ち出て行こうとする新吉に、「おときさんから取ったお金を返しなされ。」と止める新吉の母。
その母を足蹴にして出て行く新吉だが、玄関戸を閉めると家の中に向かって頭を下げる。
新吉を追おうとする義母に、「後に難儀が私にやってくるんです。」と止めるおとき。
出所した清太が訪ねて来る。
「三年間、お前が一番心配だった。お前、幸せだろ。」と尋ねる清太に、「ええ、幸せです。」と答えるおとき。
おときの様子に、「何が有った。」と尋ねる清太。
新吉の母が訳を話そうとするのを止めるおとき。
「新吉に会って来るよ。」と清太が出掛けようとしたところへ、「又、すっからかんにいかれちまった。金持って来い!」と新吉が帰って来る。
清太を見て一瞬は手を取り合うも、「親方の仇だ。俺と勝負しろ。」と斬り付けようとする新吉に、清太は、「俺の償いは済んでる筈だ。」と言う清太。
「てめえをやらなきゃ男の意気地が立たないんだ。」と言う新吉と揉み合いになる。
新吉との間に産まれた赤子を連れて来たおときは、「私たちの間にはこんなに可愛い子供が出来たの。この子に免じて、うちの人を許して下さい。」と清太を止める。
その赤子を抱き、「祭りが済めば、おめえとおときが一緒になる事が嬉しかった。その祭りの最後の夜、暗がりから助けての女の声に駆けつけたなら、山田組の親分が村娘に乱暴しようとしていた。親分と揉み合っているうちに、この手で親分を刺してしまった。その女の人が証言してくれ、三年で網走を出る事が出来た。」と刑務所に入った経緯を話し、新吉を諭す清太。
「兄貴、勘弁してくれ。親方を殺したのは兄さんと知り、後に残ったおときだけは幸せにしてやりたいと所帯を持ったが、日にち毎日、山田組の若い衆からは仇討しないのかと言われ…兄貴が帰って来て、本当は喜んでやりてえ。だが、俺にはそれは出来ないんだ。兄貴の手に掛かって死んで行きたかった。」と詫びる新吉。
刑務所で工賃を貯めて誂えた着物をおときの肩に掛け、「元気で暮らせよ。おときを頼む。」と言い、清太が出て行こうとした時、山田組の子分たちが駆け込んで来て揉み合いになる。
清太が外に出たと同時に、やって来た清吉の女房がぴしゃりと戸を締め清太を助ける。
「兄さん。兄さん。」と泣きながら兄を呼ぶおときの声を背に、その場を去って行く清太。
口上挨拶
大川忍副座長
大川礼花花形
椿孝也花形
椿キラさん
椿みらんさん
五人衆
頂き物のお菓子
早速、頬張る大川礼花花形
皆に配り…
椿みらんさん
椿孝也花形
椿キラさん
2へ続く…