「美穂裕子リーダー誕生日公演」
1部 お芝居 新作特選狂言 花ざくろ
*配役*
植木職人 垣山三次郎*劇団美山 里美たかし総座長
妻 加代子*美穂裕子リーダー
緑樹園大将 高橋*椿裕二座長
妻 ふみ*大川礼花花形
娘 園江*椿みらんさん
園江の夫 日野*三代目大川竜之助座長
使用人 平川*劇団美山 里美花太郎花形
知人 岸田*椿孝也花形
加代子の叔父 関*大川忍副座長
加代子の友達ソープ嬢 珠子*椿キラさん
三次郎の叔母保険屋 塚本らく*夢路えみさん
*あらすじ*
1幕1場:緑樹園離れ家
緑樹園の大将の紹介で夫婦になった三次郎と加代子は緑樹園の離れ家を住いにしていた。
真面目で気が良く腕が立つ植木職人の三次郎だが、加代子と言えば、勝手我儘なうえ、お金を持ち出しては他の男の許へ行き、お金が無くなれば戻って来ると言うくり返し。
周りは別れる事を勧めるが、三次郎はその都度許す。
三次郎が大将から預かったPRガーデンの支払いのお金を持ち出し、男の許へ行っていた加代子が、シュークリーム片手に戻って来る。
大将夫婦や加代子の叔父の関が注意するも聞く耳持たない加代子。
「わしからちゃんと言うので、堪忍してやってほしい。」と言う三次郎に、「シュークリームひとつで許すんか。」と言う関。
「自分の家に帰って来るのに、土産のひとつも買って帰らんといけないと言うのは、何か悪いと思っている筈です。」と庇う三次郎に、「私の出る幕やおまへん。」と帰って行く関。
苦渋の末、「出て行ってもらうしか手は無いな。」と言う大将の言葉に、「二人で男のアパートへ行こか。」と言う加代子。
丹精込めた植木の心配をする三次郎に、加代子は、「この私に付いて来たら良いんや。」と言う。
「植木と女房、どっち取ったら良いんやろか。」と言いつつもシュークリームを頬張る三次郎。
荷造りが進む中、「今日までの事は水に流して、もう一遍ここで働いてくれへんか。」と言う大将の言葉に喜ぶ三次郎だが、「もう遅いわ。働き先も決めて来たで。」と言う加代子。
その働き先は選りにも選って、緑樹園とは競争相手の万華園。
大将夫婦と加代子との板挟みの三次郎だが、「お加代と一緒に行きます。こいつの事、放っておかれへんのです。」と言う。
加代子がひとりになったところへ、加代子の友達の珠子がやって来る。
大将から貰った餞別を手に三次郎が戻って来る。
「蜂が飛んでる。」と騒ぎ出す珠子に、蠅叩きで、蜂を叩き殺す加代子。
形相が変わる三次郎。
「何でこんな事した!元々通りにせぇ!わし、許さんぞ!」と言い加代子に手を上げ、「お前の亭主のわしの仕事は植木職人や。その植木職人の嫁やろ。蜜蜂が飛んで来てくれたら感謝はすれど…蜜蜂に謝れ!出ていけ!」と加代子を追い出そうとする三次郎。
「謝ってもあかんか。」と言う加代子に、「謝って、蜜蜂が生き返るんか!」と加代子を追い出す三次郎。
三次郎は、「折角ここまで飛んで来てくれたのに堪忍せえよ。」と封筒の切れ端に死んだ蜜蜂を入れる。
そこへ、関がやって来て、「加代子が付き合ってた男が事故で頭打って…」と言う。
三次郎がその病院へ行くと言い、大将の了承を得る。
大将の女房に連れられ加代子が戻って来る。
「あんた、堪忍やで。」と泣いて詫びる加代子に事の次第を話し、「持って行ってやれ。」と大将から貰った餞別を差し出す三次郎。
「これ持って行ったら、うち、罰当たる。うち、植木屋のええ女房になる。」と言う加代子の言葉に、「蜜蜂のお陰でわしも男の仲間入りや。」と喜ぶ三次郎。
「帰って来るまでに、荷物解いたる。」と言う大将に、自分だけ?加代子も?と指で問う三次郎。
「二人揃って帰って来い。」と言う大将に、三次郎は花ざくろの鉢を入れて置いてもらう様に頼む。
そして、「こんな枝振りが悪い女ですけど、わしがちゃんと刈り込みますんで。」と言い、三次郎と加代子二人揃ってその場を後にする。
そして、ラスト、三次郎が加代子に…
昼の部:「大切な事忘れてた。誕生日おめでとう。」
夜の部:「お前、今日、誕生日やろ。おめでとう。」
今回の観劇に先駆けて、「花ざくろ」のYouTuybeを見ました。
劇団大川+ゲスト出演の御三方、それぞれの配役は適役だったと感じます。
私的に笑いの壷にハマったのは、三代目大川竜之助座長でした。
三次郎役の里美たかし総座長は、素人の私が言うのもおこがましいのですが…完璧やったなぁの一言です。
そして、ラスト、三次郎が加代子に言った台詞に
としました。
泣けました。
口上挨拶
椿孝也花形
椿キラさん
椿みらんさん
椿孝也花形
椿キラさん
椿みらんさん