朝から、買い物→郵便局→銀行と用事を済ませ、九条笑楽座へ行って来ました。
1部 お芝居 峠の花
茶店の店主*松丸家小弁太座長
娘 百合*松丸家ちょうちょさん
浜松屋一家
二代目親分 政五郎*松丸家こももさん
三下 佐吉*咲田せいじろう副座長
村人*松丸家美寿々さん
*あらすじ*
1幕1場:茶店前
やって来た村人が茶と団子を頼むが、財布を忘れたと帰って行く。
政五郎親分と佐吉がやって来る。
「しばらく休んで行きましょう。」とごねる佐吉に、「ここが最後だぞ。」と仕方なく休む事にする政五郎親分。
政五郎親分と佐吉の二人は、浜松の宿で二代目を継いだ政五郎親分に良い女将さんが来るようにと、讃岐の金毘羅詣の帰り道だった。
早速、御利益が有ったのか、政五郎親分は店前で縫い物の賃仕事をする娘を見初める。
「あの娘さんの名前を聞いてくれ。」と頼む政五郎親分に、「何であっしが…」と嫌がる佐吉。
「盃を水にされた挙句、命を取られても文句は言えない。」と言う政五郎親分に、渋々、茶店の店主に尋ねる佐吉。
「わしの娘の名前は谷間に咲いた百合一輪です。名前は百合。」と答える店主。
政五郎親分を呼び、「谷間に咲いた百合一輪。名前は百合さん。」と報告する佐吉に、「今度は歳を聞いてくれないか。」と頼む政五郎親分。
再び、「盃を水にされた挙句、命を取られても文句は言えない。」と言われ、店主を呼び百合の歳を尋ねる佐吉。
「歳は春です。」と言うと、「娘十九の春よ…」と歌い出し、「十九歳。」と答える店主。
政五郎親分を呼び、「百合さんの歳は春。十九。」と報告する佐吉に、「最後の頼みだ。決まったご亭主が居るかどうか聞いてくれないか。」と頼む政五郎親分。
またまた店主を呼び、「亭主、決まったお方は居るのか。」と尋ねる佐吉に、「おぼこ、生娘でございます。」と答える店主。
政五郎親分を呼び、「百合さんは生娘でございます。」と報告する佐吉に、「俺は先に一家に帰ってる。お前はここに残って百合さんとの仲を取り持ってくれ。上手く取り持ってくれたら兄貴分にしてやろう。不服なら、明日から一家の代貸だ。しくじる事があったら、親分子分の盃は水。お前を叩き斬る。」と言い帰って行く政五郎親分。
佐吉は政五郎親分の金毘羅詣の訳を話し、「百合さんを親分の嫁に。」と頼むが、店主は、「他家には嫁にやる事が出来ない訳があるんじゃ。」と断る。
店主に断られ、「政五郎親分に顔が立たない。」と言い腹を突こうとする佐吉を、寸前のところで止めた店主は、「親分さんの事を思う情にほだされましたわい。娘の奴に話をしてみましょう。」と言う。
急にお腹が痛くなり、「厠へ行く。」と言いその場を離れる佐吉。
元は備前岡山の侍だった店主。
三つの時の高熱で足が不自由になった百合に、「お前は一体どうするつもりかの。」と尋ねる店主に、「私も一生他家へは嫁げぬとそう思っていましたが、百合は喜んで、政五郎親分さんの許に嫁ぎとうございます。」と答える百合。
百合の決心に涙し喜ぶ店主。
佐吉が戻って来る。
百合が政五郎親分に嫁ぐ事を承諾したと聞き、「百合さんを証として一緒に連れて行ってかまわないか。」と言う佐吉。
杖と笠を持って来る店主。
「それじゃ、一緒に参りましょう。」と言うと、百合の歩く姿を見て驚く佐吉。
「俺は知らなかったんだ。遠くの山が見えたり隠れたり。茶がこぼれるじゃないか。これまでの事は旅人の遊び事、座興余興。」と言い一人帰って行こうとする佐吉に、店主は刀を持ち出し、「元は侍だ。手打にしてくれようぞ。」と刃を向ける。
遊び事、座興余興と言ったのは嘘で、政五郎親分が見初めた事は嘘偽りは無く、政五郎親分の嫁になれるよう話を付けると言う佐吉に、とんでもない振舞を詫びる店主。
ひと足先に一家へ帰った筈の政五郎親分が戻って来る。
腹を突こうとする佐吉を止め、「百合さんをあっしの女房として貰い受けとうございます。」と言う政五郎親分。
「私は足が不自由でございます。」と言う百合に、政五郎親分は、「足が不自由なら、あっしが足になります。手が不自由なら手になりましょう。」と答える。
「仮祝言の仕度だ。」と一家へ帰ろうとする政五郎親分に、「富士のお山が見えております。綺麗でございますね。」と言う佐吉に、「富士のお山も日本一だが、俺の女房も日の本一だぜ。」と言うと、百合の手を取り一家へ向かう政五郎親分。
前半は政五郎親分と三下の佐吉、佐吉と茶店の店主の身内ネタを含んだ掛け合いに笑いました。
最後は、「政五郎親分が良い人で良かった!」と言う思いでホッとします。
ほぼ座り続ける演技のちょうちょさん、足は痺れないかと心配になります。
政五郎親分役のこももさんは宝塚級に格好良いのですが…
「こもも、人の肉喰う」(劇場内に居た人のみが分る)
ブログに載せる様に!と副座長のお達しが有りました
口上挨拶
松丸家小弁太座長
松丸家美寿々さん
②へ続く…