「忍&孝也祭り」
④より続き…
2部 お芝居 芸者の里
*配役*
芸者 梅千代(お千代)*大川忍副座長
梅千代の母*美穂裕子リーダー
青山家
若殿 伊織*椿孝也花形
妻 しず*椿キラさん
家臣 一馬*大川礼花花形
村人夫婦*椿裕二座長・椿みらんさん
*あらすじ*
1場:梅千代の家
芸者の梅千代に面倒をみてもらっている伊織。
梅千代は伊織に子を宿した事を告げる。
「明日からでも仕事を探して、子供の為にも、お前の為にも働く。仕事とは言え、お腹の子供の為にも酒は控えてくれ。」と言い喜ぶ伊織。
伊織が銭湯に行き留守の間に、梅千代に話が有ると一馬が訪ねて来る。
「若殿と別れてもらいたい。青山伊織その父は今では枕も離れぬ大病。若殿を連れて帰れぬ時はお家は断絶。そればかりではない。しず殿が身投げしようとされていたのだ。どうか、若殿と別れて頂きたい。」と頭を下げる一馬。
そんな話を聞き入れる筈もない梅千代は、「私と伊織様を会わせてのはお前さんじゃなかったのかい。」と言い、伊織の子を宿している事を告げる。
「その責任はわしが取る。」と言う一馬だが、「もう帰って下さい。」と首を縦に振らない梅千代。
「この場を借りる。」と言うと自害しようとする一馬を止め、「三千石のもののふになる事が出来んですか。好きなお人の為、伊織さんの事は死んだつもりで諦めましょう。」と泣く泣く了承する梅千代。
一人にしてもらった梅千代は、「こんな時には酒でも飲まなきゃ…」と酒を口にする。
上機嫌で銭湯から帰って来た伊織だったが、酒を口にする梅千代を咎める。
「青山さん、お前さんに愛想が尽きちまった。早いとこ出て行ってくれないか。」と言い、悪口雑言並べ立て、挙句には、「お前さんも酒が飲みたいんだろう。」と伊織めがけて酒を掛け、青山家に戻るように仕向ける梅千代。
怒った伊織は、「お前を征伐してやる。」と刀を振り上げる。
そこへ、一馬が現れ、「若殿は今まで尾のない狐に騙されていたのでございます。」と言う。
「三千石のもののふになったあかつきには、この仕返し、受けて立つな。」と言う伊織に、「受けて立ちましょう。」と答える梅千代。
「わしが愛した女が尾のない狐とは。」と肩を落とし青山家へと戻って行く伊織。
梅千代に詫びる一馬に、「これも伊織様の為。今日は涙の泉が枯れるまで、泣いて泣かせてもらいます。」と涙を流す梅千代。
2場:梅千代の里
母の住む里に戻った梅千代は男の子を出産する。
道に迷った子供を抱いた女が梅千代の母に道を尋ねる。
「しず、しずは何処じゃ。」とその女の名を呼び立派な姿の侍がやって来る。
その二人は青山伊織と妻のしずだった。
我が子を抱いた梅千代が家の中から出て来る。
梅千代と分かるや否や、あの時の仕返しと斬りかかろうとする伊織。
止めようとする母に、「これは私とお侍さんとの約束事なの。」と言う梅千代。
そこへ血相を変えやって来た一馬が、「世間の者に笑われますぞ。」と割って入る。
一馬は梅千代が止めるのも聞かず、「若殿と梅千代を別れさせたのはこの私でございます。」と言い経緯を話す。
訳を聞き、頭を下げて詫びる伊織。
そして、梅千代の母が抱く赤子を見て、「わしとの間に出来た子を抱かせてくれ。」と言う伊織。
我が子を抱いた伊織は、「一緒に屋敷へ参ろう。」と言う。
「私たちの間に出来た子は女の子。一緒に屋敷へ行き、青山家を継いでもらえませんでしょうか。」と言うしず。
「屋敷に行く事は出来ません。私が行くと波風が立ちます。頼みたい事が有ります。ここに居るおっかさんと坊やの事、お願いできませんか。」と頼む梅千代。
それを了承し、「これから、何処へ行くんだ。」と尋ねる伊織。
「尼弟子とり、お前様方の幸せを神掛け念じておりますよ。」言う梅千代。
伊織はせめて自分の羽織をと、梅千代に着せ掛け頭を下げる。
一人、その場を後にする梅千代。
大川忍副座長が女形のお芝居で、祭りならではの配役を楽しみました。
椿裕二座長、50歳以上も年下の女房って…![]()
1部 顔見世ミニショーラストの2部 芸者の里のプロローグ、観劇仲間と、「良いね。有りやね。良いよね。」って話していました。
それは、大川礼花花形のアイデアと。
自分の祭りではなくても、アイデアを提供する大川礼花花形に頭が下がります。
私が農夫と神様の神様なら、大川礼花花形に、小さくてもイチモツとやらと、サラブレッドの家系を与えてあげたいと切に思いました。
口上挨拶
大川礼花花形&赤ちゃん人形
椿キラさん
椿みらんさん
⑥へ続く…


