1部:お芝居、2部:ショーの構成でした。
1部 お芝居 才三しぐれ旅
*配役*
下田屋
女将*夢路えみさん
娘 お駒*大川礼花花形
大番頭 忠助*大川忍副座長
手代 才三郎*椿裕二座長
旅籠屋仲居*美穂裕子リーダー
旅鴉*椿孝也花形
やくざ*椿キラさん・椿みらんさん
*あらすじ*
1場:下田屋
忠助の許へ、「いつになったら返してくれるんだ!」と取立にやって来るやくざたち。
「暮れ六つまでま待って頂けませんか。」と頼み込み帰って貰う忠助。
お駒と才三郎が越前屋の掛取りから戻って来る。
「おっかさんに大事なお話があるの。お婿さんが欲しいの。私の好きな人は手代の才三なの。」と言うお駒に、才三郎の女の様な性格を危惧するも、愛娘の願いならと渋々夫婦になる事を許す女将。
才三郎の持っていた越前屋の掛取りのお金を、「私が大奥様に渡してあげるから。」と言い無理矢理に預かった忠助だが、再び、「掛けで頂いたお金を私に渡しなさい。」と言う。
「渡しました。」と答える才三郎に、「私に嘘を吐きましたね。」と騒ぎ立て女将を呼ぶ忠助。
女将に嘘を話し、「今日この限り、才三に暇を出して下さい。」と言う忠助に、「思い違いじゃないですか。」と言いつつも、下田屋を切盛りしている忠助が出て行っては困ると、才三郎に暇を出す女将。
故郷の在所に帰ると言う才三郎に、女将は、「お前様に借りた手拭を返さなければなりません。」と言い、財布とお駒の簪を忍ばせ手渡す。
2場:街道
才三郎を追って忠助がやって来る。
「下田屋を出る時、女将に何か頂きませんでしたか。それを渡しなさい。」と迫ったうえ、刃物をちらつかせる忠助だが、割って入った旅鴉に恐れをなして逃げ去る。
旅鴉に経緯を話し、「私、強い男になりたいんです。あなたみたいな強いやくざになりたいんです。」と言う才三郎。
「俺がお前さんを立派な男にしてやるよ。」と言う旅鴉。
3場:三年後の下田港旅籠屋
酒を持って来た仲居に、「下田屋さん、どうなったか教えてくれるか。」と尋ねる旅人。
「大番頭の忠助がお駒お嬢さんを嫁に貰ったんですよ。その忠助が飲む打つ買うの三道楽。お嬢さんは茶屋奉公に出ていて、女将さんは坊やの面倒を見ているんですよ。あの忠助に腹が立って仕方ないんです。」と話すと勧められた、酒に酔い潰れ寝入ってしまう仲居。
その話を聞いていた才三郎が現れる。
「下田屋に行くつもりなのか。」と問う旅鴉に、「下田屋さんとは何の関わりも有りませんから。未練も無ければ恩も無い。只、今の俺には返さなければならない物が有るだけだ。」と言い、お駒の簪を手に部屋を出て行く才三郎。
4場:下田屋前
「いつになったら金を返すんだ。」と迫るやくざに、「暮れ六つまで待って下さい。お金が出来なかったその時は、あっしの女房お駒を岡場所に叩き売ってでも銭は作りますんで。」と言い帰って貰う忠助。
「銭、持って来い!」と迫る忠助に、「お金なんて有りません。」と答えるお駒。
忠助は、「お前は岡場所に行け。」と言い無理矢理連れて行こうとする。
割って入った女将は、「三年前、手代の才三に暇を出し、お駒お嬢様と一緒にさせて下さいと日にち毎日頼むから、お駒に話をし、夫婦になる事が出来、下田屋も倍になる事が出来ましたが、酒を飲み博打をし下田屋を潰してしまいました。二人の間には子供が出来たと言うのに、この子を抱いた事が有りますか。」と言うと、忠助は、「お駒を幸せにしようと一生懸命働き、下田屋の財産も三倍に増やす事が出来たが、お駒の心に居るの別の男だ。」と言い、お駒を無理矢理連れて行こうとする。
そこへ、才三郎がやって来る。
才三郎を見て、お駒との仲を疑う忠助。
才三郎と忠助が刃物沙汰になろうとした時、暮れ六つの鐘が鳴る。
やって来たやくざだが、才三郎に恐れをなして退散する。
忠助に刃を向ける才三郎に、「私と忠助さんの間にはこんなに可愛い子供が。」と言い割って入るお駒。
才三郎は忠助に無理矢理に子供を抱かせる。
子供を抱いた忠助は涙する。
下田屋から暇を出された時に貰った財布と簪を返し、「才三寂しや時雨旅…」と再び旅に出る才三郎。
才三郎役の椿裕二座長、手代の頃の女々しさに笑いました。
三年の旅は女々しい男を立派な男に変貌させました。
旅籠屋仲居役の美穂裕子リーダーに大笑い
酒に酔い潰れて寝入ってしまう姿は実生活かも…
お駒役の大川礼花花形、お嬢さんから亭主に苦労する女房へ。
メイクや芝居衣裳の替えは勿論の事、声のトーンもきっちり変わっていました。
やくざ役を椿孝也花形から受け継いだ椿キラさんが頑張っていました
口上挨拶
大川忍副座長
大川礼花花形
椿孝也花形
椿キラさん
②へ続く…