「椿裕二の日」

 

⑯より続き…

 

順不同になりましたが…

 

1部 お芝居 大石江戸さぐり

*配役*
大石内蔵助良雄(オオイシクラノスケヨシオ)*椿裕二座長
寺坂吉右衛門信行(テラサカキチエモンノブユキ)*椿孝也さん

松平家本家
松平安芸守(マツダイラアキノカミ)*大川忍副座長
戸田の局*美穂裕子さん
腰元 弥生*夢路えみさん
腰元 楓*大川礼花さん

神馬弥十郎(ジンバヤジュウロウ)*大川忍副座長

吉良家使者*椿キラさん・椿みらんさん


*あらすじ*

1場:松平家裏口前

寺坂吉右衛門を伴いやって来た大石内蔵助。

そこへ、神馬弥十郎がお供二人を連れ現れる。

「討入はいつするのです。」と尋ねられるも、神馬弥十郎の素性を察知した大石内蔵助は、「討入などしない。」とかわす。

本当の事を言わない大石内蔵助に、腹を切り自害しようとする神馬弥十郎。

それを止めようとした寺坂吉右衛門に斬り掛かるお供二人を始末する大石内蔵助。

2場:松平家
座敷に通された大石内蔵助。
大石内蔵助が訪ねてくるのを心待ちにしていた松平安芸守が、「討ち入りの日はいつになった。」と尋ねるが、見知らぬ腰元の楓を吉良の使者と見抜き、「今生の別れに参りました。西国の士官が決まりました。」と答える大石内蔵助。

「本心が聞きたい。」と言う松平安芸守に、大石内蔵助は、「若君様が一時、いや半時でも御辛抱してくれれば…仇を討つ気持ちはございません。」と言う。

「浅野内匠頭の霊前においても、仇を討つ気はないのか。」と浅野内匠頭の位牌をかざす戸田の局。

仇を討つ気の無い大石内蔵助に怒り、部屋を出て行く松平安芸守と戸田の局。
部屋に一人残った大石内蔵助は、「必ず殿の御無念だけは晴らしてご覧にいれます。」と浅野内匠頭の位牌の前に、討入する四十七名の名前を書いた巻物を供える。
そこへ、松平安芸守が戻って来る。
それまでの経緯を話し、「月は違えど、今宵蕎麦屋の二階…」と打ち明け松平家を後にする大石内蔵助。
その後姿に、松平安芸守は、「でかしたぞ。無事、本懐成し遂げてくれよ。」と呟く。
浅野内匠頭の位牌に供えられた巻物を持ち出そうとした腰元の楓を切り付ける松平安芸守。
その時、鳴り響く太鼓の音。
「失火でございます。」と騒ぐ家臣たちを沈め、聞き耳を立てる松平安芸守。

「遠くに打って近くに聞こえる。近くに打って遠くに聞こえる。」

一打ち、二打ち、三流れの山鹿流陣太鼓の音に、討ち入りを悟った松平安芸守は、浅野内匠頭の位牌を四十七名の名前を書いた巻物にかざす。

そして、「余は其方が羨ましい。余の為にこれだけの人が命を捨ててくれるだろうか。其方は良き家臣を持たれたな。」と呟く。

 

 

六年半振りに観ました。

濃厚で重厚なお芝居でした。

松平安芸守と戸田の局の怒りを買ってでも、腰元楓の存在に、本当の事を言わない大石内蔵助。

大石内蔵助役の椿裕二座長と腰元楓役の大川礼花さん。

台詞の無い場面での目の演技が凄い!

 

難しい言葉遣いに、メモし切れず、かなり、端折ったレポですお願い

 

 

口上挨拶

大川忍副座長

 

⑱へ続く…