1部:お芝居、2部:ショーの構成です。

 

1部 お芝居 三下仁義

*配役*

仏一家

親分*咲田せいじろう副座長

代貸 権蔵*松丸家こももさん

三下 草場の半次*松丸家小弁太座長

半次の女房 おなか*松丸家ちょうちょさん

子分*松丸家美寿々さん

子分*松丸家翔さん

 

*あらすじ*

1場:仏一家座敷

病がちの親分が若い衆を集め、「仏一家とは背と背の閻魔の大五郎の所へ俺の代わりに出向いて行って、堅気衆に迷惑が掛かる事の無い様に上手く話をまとめる奴はいないか。」と言う。

兄貴分たちが名乗りを上げない中、「あっしの身に何かあった時は女房のおなかの面倒は見て頂けますか。命を掛けて名代務めさせていただきます。」と手を挙げる半次郎。

そして、親分が若い頃から大事に使っていたと言う刀を譲り受け、「親分、行って参ります。」と閻魔の大五郎の許へ行く。

だが、なかなか帰って来ない半次。

夜が明ける。

「親分、只今帰ってまいりました。」とやっと帰って来た半次は閻魔の大五郎の首を抱えていた。

「良くやってくれたな。」と褒め、「仏一家の跡目は半次、お前だ。」と決める親分。
三下の半次が跡目を継ぐ事が面白くない代貸の権蔵は、「ほとぼりが冷めるまで、男修行の旅に出したらいかがでしょうか。」と勧める。

「それが一家の為、親分の為とおっしゃるなら、兇状草鞋を履いて旅に出てまいります。」と言う半次。

親分は半次の女房のおなかを呼びに行かせる。
やって来たおなかは、「話は聞いたよ。お前さんが帰って来るのを、何年経っても私はずっと待ってるよ。」と言う。

親分の事、一家の事、女房のおなかの事を権蔵に頼み旅立つ半次。

「おなか。よかったな。」と言う権蔵に、「お前さん。これからも、私の事を可愛がっておくれ。」と寄り添い、高笑いで半次を見送るおなか。

 

2場:三年後の仏一家

代貸だった権蔵が、「俺が親分」と仏一家を仕切り、おなかは権蔵の女房となっていた。
病の親分は権蔵やおなかや子分たちから邪険に扱われていた。

「こんな時に半次さえ居てくりゃぁ、俺の力になってくれたものを。」と言い部屋の片付けをする親分。

そこへ、半次が旅から戻って来る。

道中、仏一家の噂を聞き及んでいた半次は親分に三つの事を誓う。

・縄張をを取り戻し、親分に返す

・後足で砂を掛ける奴は生かしておかない

・女房おなかの間男成敗

 

無事、三つの誓いを果たし、再び兇状草鞋を履いて旅に出ると言う半次は、「旅に出るその前に、ひとつ親分にお頼みしたい事があります。幼い頃、一家の前で行き倒れになっていたところを親分に助けて頂いた。それからは、親分はあっしの本当のおとっつぁんだと思い生きてきました。親分もそのお歳。きっとこれが最後の別れになるでござんしょ。旅に出るその前に、親分の事をおとッつぁんと呼ばせてもらって良いですか。そして、せがれと呼んじゃ頂けませんか。」と頼む。

「半次よ。倅。」と親分が言う。

「おとっつあん。」と半次が言う。

「倅よ。」「おとっつぁん。」と手を取り合う二人。

兇状の旅に出る半次に三度笠と合羽を手渡し、「半次よぉ…」と見送る親分。

 

 

口上挨拶

松丸家小弁太座長

 

 

 

松丸家翔さん

 

 

 

松丸家ちょうちょさん

 

 

②へ続く…