こんにちは。
岩手県に西和賀町というところがあるのですが、
この度、成人式を含めた三連休で行ってきました。
成年後見人を養成する研修の講師として・・・。
全く成年後見制度が普及していないこの町で、
これから一から取り組んでいこうという事業のため、
なぜか私が研修の一部を行うことになったのでした。
日本有数の豪雪地帯で、
しかも、この時がたまたま一月の積雪としては
観測史上最大の220㎝の積雪と言う状態。
これ以上降ると屋根がつぶれるとのこと。
1か月前に急に決まったことで、
どのような雰囲気かもわからない中
レジュメ作りも悩みましたが、
それ以上に直前は、雪用の革靴やら、
セーターやら、ヒートテックやらの購入に奔走したりしていました。
東京ですら結構寒かったですから、どうなることやらと
思いましたが、電車も何とか動き、
どうにかこうにか2日間の講義を好評のうちに終えることができました。
(初日は翌日に備えて前泊)
全く何もわからない中、
一人で夕飯の場所を探したり、
旅館で温泉に入りまくったり、
雪でコケたり。
最終日は、一日中講義で
参加者も退屈するだろうと思い、
午後一番でハーモニカを吹いたり。
故郷と言うにふさわしい場所(皆地元の方ですし)だと
思い、「ふるさと」を演奏したら、皆さん一緒に歌ってくださったり、
まさかのアンコールがあったり(やらせ的なことは良くありますが、
今回はほんとに想定していなかった)。
1か月前まで地名すら知らない場所でしたので、
ここにふつうにいる自分が不思議な感じでしたが、
色々経験でき、思い出深い3日間となりました。
色々工夫しながら、講義をしましたが、
東京都の違いも面白いし、考えさせられました。
たとえば、
豪雪地帯ゆえに、冬場の高齢者のサポートは
東京都比べ物にならないぐらい重要だと感じました。
東京の収入を基準とした事例では、だいぶお金持ちだと
感じたようです。
こちらでは、一人暮らしの方を冬場だけ、公民館に住まわすシェルターというものがあるようです。
逆に寒いので、ゴミ屋敷化してしまいやすい、認知症の高齢者宅でも
ゴキブリは発生しないとのこと。
公証役場・家庭裁判所などがとにかく遠い。
すぐ後見人つけた方がいい!って言ったって、
専門家が町にはいない。
逆に金融機関は地元密着なので、後見制度に理解を得られれば、
活用しやすいのではと感じました。
色々と必要性に迫られ、ほんとにこれからスタートしようと
いうことで、福祉関係者・介護関係者・役場の方・高齢者や障害者を抱える
ご家族の方が真剣に参加されていました。
一から始めるのは大変だとも思いますが、
そんなところに携われる機会はなかなかないですし、
辺に汚染されていないので町独自の良い体制を築いていけるのではと
思い、わけもわからず関わった僕も、なんだかワクワクしている面もあります。
スキーなどで雪の地域にいくことは今までもありましたが、
実際に雪国の方の生活にじかに触れるのは今回が
初めてだったのでその大変さを感じる貴重な3日間でもありました。
また、2月にも続きがありますので、
更なる豪雪におびえつつ、楽しみつつ、
よりお役に立てるように準備していきたいと思います。
新幹線の駅「北上駅」から西和賀町へいく電車(吹雪と豪雪ですぐ運休になる・・・)