遺言業務受任の課題と展望 | ハーモニカ行政書士ナカミチ遺言相続成年後見 スペシャリストへの道

ハーモニカ行政書士ナカミチ遺言相続成年後見 スペシャリストへの道

ハーモニカを愛する自称情熱系行政書士の成長日記です。

こんにちは。


振り返れば、相当突っ走ってきたのか、

一年の疲れがドバーっと出てきている今日この頃ですが、

突っ走ってきた分、来年に向けて一度立ち止まって

色々考えるのにもいい時期です。


そんなこともあり、

業務についても考えるのですが、

成年後見業務に関しては、

案件も倍増。

色々な経験もさせていただいています。


一方で、

遺言に関して僕の理想とするような受任状況じゃない。

言い方を変えれば、去年や一昨年からあまり進歩も

ないなというのが正直なところです。


そこで、自分なりに分析してみましたが、

受任できるケースとできないケースにくっきりと

傾向が見えています。


まず、受任率が高いパターンは二つあり、

一つが、お一人暮らしの高齢者の方。


これは、遠くに子どもがいるとか、そもそも身寄りがいないという方が多いです。

このような方々は、
お一人で生活され、普段あまり親戚にも頼っていないので、

危機感や、迷惑をかけたくないという思いが強く、

また決定権がご自身のみにあるので受任することが多いのです。


もう一つが、40代~60代ぐらいのお子さん世代が

親御さんのことでご相談に来られるケース。

何かあったときに困ってしまうのが、子や甥・姪といった

立場の方なので、真剣です。

そして、親御さんに働きかけ(もちろん最後はご本人の意思ですが)て

受任に至るケースが多いです。


一方ほぼ100%受任できていないのが、ご高齢者本人が相談に来るものの

配偶者がいる又は子どもと同居しているようなケースです。


ご高齢者ご本人がセミナーに参加されたり

ご相談に来られ、真剣なのではありますが、

「娘と相談してからまた来ます」などというケースで

受任に至ったことが皆無に近いです。


半分は推測、半分はご当人に聞いたりした話ですが、家に、僕がお話したことを持ち帰り、

そこで、「遺言まで準備しなくても大丈夫じゃない?」

「報酬が高いのでは?」「手書きで十分」「知り合いに詳しい人がいる」などと

言いくるめられ、、結局僕の事務所へのご依頼とはならないケースです。

客観的にはきちんと公正証書にした方がいいケースがほとんどなのですが、

ご本人に実質的な決定権がない(又は、決定を自ら家族に委ねてしまう)のだと

思います。


残念ですが、これでセミナーに来られた方など何名も

逃している(ちょっと言い方が良くないですが)のが現状です。


ですが、これを課題ととらえ、

どうアプローチしていくかを考えるのには

労力がかなりかかってしまうので、

そちらは最初からあきらめることにしました。


逆に受任率が8割ぐらいになっている一つ目の

ケースの方々へのアプローチを強化していくことが

受任数増加につながるので、そこへ重点的に力を入れる。


そのような展望を事務所として描いている今日のこの頃です。


このような展開で、来年以降遺言の受任件数・売り上げを

伸ばしていければなあと思います。