こんにちは。
度々批判的な意見を表明している
無料相談会。
では、ありますが、
本日も東京都行政書士会が
中野サンプラザの1階で
無料相談会をやるということで
支部から借り出され参加してきました。
都内に数ある場所の中で
選ばれる場所に
事務所を構えているということは
素敵なことだと、まずは自画自賛(笑)。
で、本題ですが、
9階の事務所にもこんなに
たくさん来たらいいなあと
思うぐらい多くの方が
相談にいらっしゃっていました。
僕の考えとしては、
やっぱり
相談=無料なんていうのを
士業自ら一般の方に
植え付けてしまってはダメですね。
それはお互いにとって。
安くないと消費者が買ってくれないからと
ジャンクフードが安さを保つあまり、
大量生産して有害なものがたくさん入っているのと
同じで、余計にきちんと相談できる
ところを減らしてしまっているのは
無料相談を追い求める一般の方々にも
原因があります。
医者の診察は、無料じゃないのに、
法律的なアドバイスや診断が無料なのは、
植え付けてきた歴史の結果だと思います。
無料で、短時間で、例えばその方の
遺言書や契約書がきちんと完成など
するわけないのです。
情報も不正確・調査もできずに
願いを叶える遺言書の内容なんて
即答できません。
回答は、そういう意味からすると
超いい加減です。
ですが、今回感じたのは
無料相談会も使い方次第だなと
思いました。
そもそも誰かに相談すべきことなのか。
誰に相談したらいいのか。
どんな問題があるのか、あるいは問題は何もないのか。
そういうことがわからない人は
とりあえず無料相談で概要だけを聞く。
これには価値があると思いますし、
我々もきちんと対応が可能です。
これは、
「税理士に相談した方がいい」とか
「区役所に行った方がいい」とか、
「あなたは相続権がない」とか、
「公正証書の遺言を書いた方がいい」とか
「急いで準備すべき」とか
「勘違いなので、何も対策をとる必要はない」とか
道筋を示すことは可能だからです。
その情報をもとに
相談者が、しかるべきところへいき、
必要な報酬などは払って解決へ
向かっていく。
それなら、無料相談も価値があると
思います。
つまり無料相談は、
解決という回答を得る場ではなく、
道筋という回答を得る場。
なので、例えば
「どこで相談すればいい?」という質問には
「裁判なので弁護士ですね」とか
「この場合遺言書かないとまずい?」という質問には、
「こういう理由でまずいです、だから書いてください」と回答しますが、
「遺言になんて書けば願いは叶うか?」
「契約書に盛り込む内容を教えて」みたいな
内容に突っ込んだ解決型の質問には
「無料相談では無理です」
「行政書士に依頼してください」とか
きっぱり言えるようになればいいなと
思いました。
なんとなくそういうことに
気付いたので、
今後無料相談に関わる場合は、
その辺を意識してみようと思います。