29歳 遺言書を書いてみた その2 | ハーモニカ行政書士ナカミチ遺言相続成年後見 スペシャリストへの道

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さて、昼に続き遺言書の原案を書いた話です。


書いてみて良かったことがたくさんありました。


まず、ただ講義聞いたり、本読んだりしてるよりも、具体的な疑問が出てきたのが

良かったです。しかも自分の遺言ですのでいい加減にできない。(もちろん、お客さんの遺言もいい加減に出来ないですが、より自分に現実的な話なので)


とくに、自分は、プラスの財産なんかご存じのようにほとんどなくて、ちょっとした債務が多いです。

債務の扱いは現実にはどうなるのか、正直なぞなところもあり今後の勉強課題です。


それも収穫でしたが、専門家じゃなくて、遺言書を書く側の気持ち、つまりはお客さんの気持ちになれた(近付けた)のが一番よかったです。


人には勧めても、いざ自分となると正直躊躇しましたし、考えるのがめんどくさいなあと思いました。

そして、自分が死んでしまうことを想定して書くわけですが、死ぬということを認めたくない。

また、自分が死んだ後のことを考えるのは苦痛で辛いものでした。「思いを形に」なんてフレーズをホームページとか名刺に書いてますが、そんな楽しげなものじゃないなあというのが率直なところです。


ただ、自分が死ぬということを真剣に考えるいい機会(もちろん、今命を絶つとかそういうことじゃありません)になったなあと思います。こんなにリアルに考えたことは今までなかったと思います。

死んだあとは、何も言えないので、1字1字、1文1文がほんとに最後のメッセージという感じで結構気を遣って書きました。


そして、相続させたりする相手は家族とかなので、家族のこと・自分と家族の関係などを考え振り返るよい機会となりました。

葬式に誰を呼んでもらうかとか、喪主は誰でとか(一応遺言に書けます)考えると

ほんとに切ないというかきついものがありました。


こういうふうに感じられる体験をできたことは、今後の業務にも活きてくるだろうなあと

思います。


それから、一番辛かったのは、現状の家族関係を想定して書いたので、現存してる

両親より先に亡くなるということです。

こういう事態になったらいくら、両親に金銭とか相続させても、両親はほんとにどれだけしんどいだろうか、悲しいだろうかと考えると辛かったです。

そのせいか今日1日はなんか気持ちが沈んでいた気がします。


だから、なんとしてもこれからも生きようと思いましたし、一生懸命生きるってことが

大事だなと改めて思いました。

今、こうして生きているということへのありがたみも身にしみました。


実務の勉強となったとともに、気持ちの面で貴重な体験ができたのは大きな収穫です。


以前紙切れ1枚でも(遺言書は1枚では終わりませんが)、お客さんの気持ちが詰まってるみたいなことを書きましたが、まさにそれを体感したので、お客さんとの関係でもより真剣に業務に取り組めるようになるかなと思います。



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