行政書士になるまで、私は7年間弁護士になるために旧司法試験を受けてました。
7回受けても第1関門である択一試験にすら受かりませんでした。
ようやく、7回落ちたところで燃え尽きたというか、あきらめがついたので受験生活を
終わりにしたのです。
今思えば、ああしてれば、こうしてれば受かったのではということもたくさんありますが
全く悔いはありません。失敗もたくさんしたけれど、やり切ったという思いが強いからです。
そして、負け惜しみではなく、この職業には縁がない適性がないと思いました。
なぜなら、行政書士という職業にはすごい縁があるのだろうと思うからです。
というのも、私が行政書士試験を受けたのは2年前です。
実はその年は司法試験の択一に1点差で落ちました。客観的にみても、その年の
合格ラインは厳し目でした。そこで、私は悔しさとともに
「こんなに勉強してるんだから、他の試験なら受かるだろう。」と思い行政書士試験を
うけることにしました。
行政書士試験にした理由は
①まだ、その年の願書提出に間に合う
②勉強期間もある。
③司法試験の科目といくつか一致し、今までの知識がいかせる。また、科目がいくつか一致してるので司法試験の勉強にもプラスとなる。
というような条件が重なったのが行政書士試験だったのであり、これも一つの縁だと
思います。
そして、ちょうど試験3カ月前から、勉強をしていましたが、旧司法試験の勉強も並行してやってました。バイトも週4日(1日7時間くらい)やってました。
科目がかぶると言っても、司法試験は論文の勉強もありますし、模試や答案練習会の日程がかぶったり、やりくりが大変でした。
そうすると、自分の中では勉強不足という認識でしたが、スケジュールがハードすぎて体調をくずしました。咳やら、熱やらが治っては発生しの繰り返しでした。
そして、とうとう行政書士試験の1週間前に肺炎になりました。よって直前期はほとんど勉強せず寝てました。試験をうけに行けるかもわからなかったので(その時は結核の疑いすらあったので)、合格など諦めていました。
試験当日の朝、なんとか行けそうだったので、マスクしてふらふらしながら受けにいきました。こんな状態なので、受けれるだけで感謝してましたし、自分としてはそれで十分でした。健康の方が大切ですから。
直前に司法試験科目ではない行政法の詰め込みもできなかったので、合格も望めませんでした。ところがです。
なんと合格最低点で受かっていたのです。司法試験は体調も整えて臨んでも、あと何点差というところで落ち続けていたのに、当日受けれるかもわからない状況だった
行政書士試験はギリギリの点数で1回で受かった。
これには、縁を感じずにはいられません。
逆にいえば、行政書士の試験だって、あと何点かというところで、合格できない人が
いて、自分が司法試験の時に苦しんだように苦しんでいるんです。だとすれば、私にできることは、行政書士試験に合格するという縁をもらった以上、その職業はきっと
自分に向いているし、その仕事を一生懸命やって、せっかくいただいた行政書士という職業との出会いを大切にすることなのかと思います。
長々とした文章を最後まで読んでくださりありがとうございます。