―私が初めて好きなったのは、隣の席の人でした―
2014/4/5
春川みう、15歳。
今日から高校生となり浮かれた気持ちで新しい教室に入り席に着いた
私は生まれつき体が弱く、長い入院に短い退院の繰り返し
小学校・中学校は、ほぼ登校できずに寂しい生活を過ごしていた。
が、そんな過去は切り捨てて新しい学校、新しい友達を作るのに励む
「今時の女子高生になろう!」
と気合を入れてここまでたどり着いたのだ。
とはいえ、今までのほとんどの人生を病院で暮らしてきた私にとって
コミュニケーション能力は人並みじゃないわけで…
とりあえず最大の友達(本)に語りかけるのでした。
ガタンッ
本に夢中で気がつかなかったけれど、いつの間にか隣の席に人が集っていた。
これはもうム○カの言葉を借りさせて頂く
『人がゴミのようだ』
そう心の中で唱えた。―…はずだった
いきなり周りが静かになったのでハッと我に返ると、
見事に隣の席に集っていた人たちが私を見ていた。
どうやら声に出ていたらしい。
恥ずかしくて…穴があるならそこに入ってそのまま死にたい
次こそは心の中で「入学早々やらかした」と呟いた
「ブハッw」
辺りが静かになり、私の混乱ピークに達したとき人々の中心で笑い声が響く
人が多すぎて姿は見えないけれど、
おそらく沈黙を破ったのは私の隣の席の人みたい?
ぐちゃぐちゃに掻き回されたような脳内を綺麗に整理しながら
私はその笑い声の持ち主を探す
それに気づいたのか周りの人たちは唖然としながら道を開けていき、
ついに私は笑い声の持ち主を見つけたのだ
正直…
人の失敗を笑ったのだからどんな嫌な奴だろうと思っていたが、
私の予想は無残にもかき消された。
つづく