半世紀にも渡り児童文学を生み出し続ける角野栄子

そんな彼女の日常は活力と彩に満ちていた

彼女が生み出した物語がどう紡がれてきたのか？

鑑賞日　2024年2月25日

映画館　キネマ館

日本を代表するアニメーションスタジオであるスタジオジブリ。

そんなジブリの初期を代表する作品の一つである「魔女の宅急便」ですが、これは他のラピュタやナウシカと異なり原作がジブリ関係者でない作品です。

本作はそんな魔女の宅急便の原作者である角野栄子氏にスポットを当てた作品。

もうすぐ９０歳を迎える方ですが現在でも精力的に活動されているようです。

ポイント

本作のポイントは活動の源。

児童文学作家として半世紀にわたり活動してきた角野栄子。

そんな彼女はカラフルな衣装に色とりどりの部屋に住み、執筆活動に加え散歩やイベントにも精力的に活動していた。

そして彼女の作家デビューはブラジル生活の記録、その中である少年との思い出が今蘇る。

彼女の原点との再会が目の前に迫っていた。

前半は現在の角野栄子氏の活動を追った展開となっているのですが、９０歳近いとは思えないほど精力的。

やはり自分が好きなものに囲まれる生活を送ることが長寿には大切という事で。

中盤以降は彼女のデビュー作である「ルイジンニョ少年」のモデルとなった男性（当時は少年）との再会の話になります。

見どころ

見どころは後半、ルイジンニョとの再会。

長らく音信不通だったもののミュージシャンだった彼の母親の歌がきっかけで再び親交が出来ることに。

恩人なだけあり、待ちに待った再開となっています。

気になったところ

気になった点は代表作である魔女の宅急便が殆ど触れられていない事。

特にジブリとの絡みは全く出てきません。

確かに原作ではキキが大人になるまでの作品なので、随分脚本がいじられてしまった感がありますが・・

そういやジブリってこの間日テレの子会社になってますね。

あまりにも活動的で見ている方も元気になりそうな本作。

自分が得意な事を魔法として生かしていくことの大切さも教えてくれる作品でもあります。

自分にも何かあるとよいのですがー

魔女の宅急便がまさかの実写化した作品。

ジブリ作品とはまた違った作品に仕上がっています。

・・原作通りでは無いと思いますが。

魔法を生み出すもの カラフルな魔女～角野栄子の物語が生まれる暮らし