独自の生活リズムに悩まされていた藤沢

就職した会社では同じく生きづらさを抱えた山添がいた

先輩として何かと山添の面倒を見ようとする藤沢だったが？

映画『夜明けのすべて』公式サイト松村北斗と上白石萌音のW主演『夜明けのすべて』2024年2月9日（金）ロードショー

鑑賞日　2024年2月18日

映画館　ワンダーアティック

複雑な現代社会、そのため精神的な疾患から生きづらさをかじる人も。

しかしながら、障碍でなくとも生きづらさの理由はあるものです。

本作はそんな生きづらさを題材にした作品。

「ケイコ目を澄ませて」が高く評価された三宅唱監督の作品となっています。

しかし、原作は「そして、バトンは渡された」の人なのね。

正直、映画はかなり残念な代物だったかと。

ポイント

本作のポイントは生きづらさを抱えた人々。

月経前症候群（PMS）のため感情のコントロールが出来ず中々仕事が出来ずにいた藤沢。

ようやく学生用実験具を製造する会社に就職して数年後、新人として就職した山添のやる気の無さに戸惑っていた。

そんな山添は元々別の仕事をしていたものの、パニック症候群によりリパビリを兼ねていた。

山添の病気を知った藤沢は先輩として面倒を見ようとすることに、一方の山添も藤沢の生きづらさを少しづつ理解しようとする。

果たして二人の生きづらさを乗り越えることが出来るのか？

本作の主人公である藤沢と山添は各々生きづらさを抱えた存在なのですが、二人が働く会社の社長と山添の元上司は自死遺族会に参加している共通点があります。

特に社長の弟の存在は後半に大きなものとなってきます。

見どころ

見どころは中盤、藤沢の変化を察した山添。

PMSについて勉強した山添、そして清掃の日に明らかに様子がおかしい？

山添が急激に成長しているシーンとなっています。

気になったところ

気になった点は自死遺族会があまり話の広がりが無い事。

結局社長と上司の共通点だけの扱いとなっています。

もっと膨らませても良かったのかと。

二人の生きづらさをどう折り合いをつけていくかがキモとなっている本作。

二人が働く会社の人たちも絶妙な関係を維持しており、心温まるものとなっています。

生きづらい世の中だからこそ、余裕を持ちたいところです。

三宅監督の代表作。

実際のモデルが存在するろうあ者のボクサーの話となっています。

生きづらさを包み込んで 夜明けのすべて