愛するペーターと祖父を目の前で失ったハイジ

講師施設に収容されチーズ中毒にされそうになる

しかし、収容所から脱出し独裁者に復讐を誓う

鑑賞日　2023年8月20日

映画館　キネマ館

R18+対象

ゴア表現

（ただし、明らかに作り物っぽい表現なのでR15+ないしPG12程度）

多くの人に知られる児童文学「アルプスの少女ハイジ」。

とりわけ後のジブリのメンバーで製作されたアニメ版は多くの人たちを楽しませる作品でした。

最近は家庭教師のCMにもなっちゃっていますが。

そんなハイジをグロアレンジしたのが本作。

先日のプーさん同様、版権切れによるものと言われていますが、なぜゴアになってしまうのか。

さて、本作のポイントはチーズに支配された国。

チーズ会社社長であるマイリが大統領となり自社のチーズ以外を禁止されたスイス。

それから２０年後、愛するペーターと甘い生活を送っていたハイジだったが、ペーターが違法チーズの売買を行ったため処刑、逃げるハイジを助けようとした祖父も爆発に巻き込まれてしまう。

結果、更生施設に収容さえたハイジはそこで辛辣なイジメに会うも、復讐心を糧に施設長を殺害し脱出。

そして逃げ込んだ寺院で森の女神の鍛錬を受け復讐の準備を整えていく。

一方、実は生きていた祖父は独裁者マイリの圧政を終わらせるため準備を始めていた。

果たしてハイジはペーターの仇を取ることが出来るのか？

前半は独裁者であるマイリと宿敵となるクノールの非道っぷりが際立っているのですが、中盤以降は謎の精霊から修行をつけてもらったハイジによるスプラッタが中心。

なお、修行中に刀を中心に使ってるのですが、修行後主に使うのはハルバート。

そこらへんは疑問に思ってはいけません。

見どころは後半、お祭りでの戦い。

マイリにとってその権力を象徴するイベントだけど、ハイジにとっても一発逆転を狙う機会になるようで。

アクションシーンが一番際立っているシーンです。

気になった点はクララの存在が空気な事。

ハイジでおなじみのクララ。

しかし、本作ではひ弱でチーズ中毒になっていく残念なキャラ。

とはいえチーズ恐るべし。

他にも新作チーズの扱いが雑だったり、ハイジの出生の秘密の説明も雑だったりB級映画お約束の雑さが垣間見える本作。

それをチーズのように味わえる余裕が求められる作品とも言えます。

是非とも次回作はハイジVSチーズゾンビでオナシャス。

こちらは皆が知っているハイジです。

スイスはチーズと復讐でできている マッド・ハイジ