亡き妻の仇を見つけた彦次郎

しかし、梅安が探ると仇は彼の弟とわかる

そして、彼から当の仇の仕掛を引き受けるが？

鑑賞日　2023年4月30日

映画館　セントラル

時代劇の巨匠、池波正太郎。

そんな彼の代表作の一つである「藤枝梅安」シリーズ。

それを映画化したのが本作。

なお、本作は前後編となっており本作は後編。

ちなみ前編を見ていなくても楽しめる内容となっています。

今回も梅安の因縁にかかわるものとなってるようですが？

本作のポイントは因縁のつながり。

正月に合わせて京都に向かっていた梅安と彦次郎。

その道中、彦次郎は妻の仇である侍を目撃する。

梅安はいきり立つ彦次郎を宥め探りを入れると、どうやら彦次郎の仇はその侍の弟と判明、そしてその弟を仕掛により亡き者にしようとしていることが分かる。

そこで梅安は仕掛を請け負い、彦次郎の敵討ちの手伝いをすることになる。

しかし、仕掛の最中、梅安に妻を殺され仕掛人となった侍が梅安に襲い掛かる！

果たして梅安は自らの因縁を断ち切ることが出来るのか？

最初は相棒の彦次郎の因縁から始まるのですが、話が進むにつれ梅安の因縁もかかわっていくという展開になっています。

彦次郎の仇は中々のクズ野郎なのですが、梅安の因縁の相手は凄腕の剣士なだけに苦戦必至です。

見どころは後半、梅安の晩餐。

料理が非常においしそうな池波正太郎の小説。

そして、因縁の剣士との闘いが迫る中、梅安が食べるのは・・？

そのあとの彦次郎のやり取りも含めおなかが空くシーンとなっています。

気になった点は彦次郎の仇があっさり終わってしまうこと。

腐れ外道ですからもっとじっくりいたぶっても良かったような。

非常に濃密な時代劇である本作。

ここ数年は時代劇に厳しい時代だったからこそ、盛り上がりのきっかけになれば・・？

なお、一応続編を匂わせるラストになっていたりします。

前作、こちらも因縁に内容となっています。

因縁は惹かれあう 仕掛人・藤枝梅安2