ひょんなことから映画館で働くことになった近藤

そんな折、近藤が映画監督と判明

そこで未完成の作品を記念上映することになるが？

映画『銀平町シネマブルース』映画『銀平町シネマブルース』公式サイト

鑑賞日　2023年3月21日

映画館　キネマ館

映画、それは人生の活力。

２時間ほどの時間を作品に没頭することで日常を忘れ、明日の活力になるものです。

最も最近は勝手に編集されたファスト映画だの、再生時間を早めてタイムパフォーマンを重視する傾向も。

映画くらいゆっくり見ようよ・・

本作はそんな映画を見る映画館を舞台にした作品。

躓いてしまった映画監督の再生の話でもあります。

本作のポイントは映画にかかわること。

ホームレスのような生活を送っていた近藤は貧困ビジネスに引っ掛かりかけたところをスカラ座を経営する梶原に誘われ映画館で働くことになる。

そんな折、近藤がカルト人気を誇った映画監督であることを知った梶原は近藤の妻の遺作？である未完成の映画をイベント上映することを決定、近藤もその案に乗ってしまう。

かくしてイベントの準備が進む中、死んだはずの近藤の妻がひょっこり登場。

一同驚愕するも、近藤は映画が完成できなかった本当の理由に向き合えずにいた。

果たして近藤は映画を完成させることが出来るのか？

前半は映画館の再生より貧困ビジネスのシーンが多く、当の近藤もうじうじしてしまっているため、イライラさせられる展開。

一方、中盤以降は映画館が話の中心となり、映画好きとしてはここから俄然面白くなります。

見どころは後半、映画の上映。

この町で生まれ育った人の自主製作映画を最初に上映することに。

観客の様子が気になる監督だけど・・？

思っていた反応と違い困惑する表情が微笑ましいです。

気になった点は貧困ビジネスのパートの必要性が薄い事。

正直、コレだけで一本映画が作れる要素なのですが、本筋に大きくかかわってくる内容でもないので、無くても良かったのかと。

なお、楽曲は本作にも出演している本職のトランペット奏者の人によるもの。

そのため、楽曲も非常に印象的なものとなっています。

劇中に登場する映画のポスターを見て、この作品あの作品と考えるのも面白いポイント。

いくら配信作品が注目を集めようとも映画館で映画を見る文化は大切と感じる作品となっています。

映画館が舞台になっている作品としてチョイス。

こちらは実在する映画館が舞台となっています。

・・本作もか。

再生の映画 銀平町シネマブルース