ザ・スミスの解散にショックを受けたクレオ

失意のまま仲間との最後の夜に繰り出すことに

一方、同じくショックを受けたディーンはある計画を実行する

鑑賞日　2022年1月19日

映画館　キネマ館

※年齢制限は無いものの、自慰を思わせる描写、麻薬使用を思わせる描写があるため実質PG12程度

始まりがあれば終わりがあるもの。

人気を誇ったバンドもいつかは終焉を迎えるものです。

しかし、その終わりが事件を引き起こす事も？

本作はザ・スミスの解散を発端としたラジオジャックを題材にした作品。

という訳で、実際の事件を下地にした作品となっています。

まあ、ラジオジャック以外の部分はフィクションと思いますが。

本作のポイントはザ・スミスよ永遠に。

80年代の音楽界で異彩を放ったバンド「ザ・スミス」。

その独創的な歌詞とメロディを熱烈に支持する者と軟弱と毛嫌いする者とで別れてしまっていた。

そんなザ・スミスが突然解散を発表、彼らのファンだったクレオはその事に意気消沈、やや自暴自棄になりつつもそれぞれの道に進む仲間たちと最後の夜に向かう。

一方クレオの行きつけのレコードショップの店員であるディーンはその夜、ヘビメタを流すラジオ番組に押し入りザ・スミスの音楽を流す事に。

何時もはラジオで流れないザ・スミスの楽曲にクレオ達は大喜び、そして彼らの最後の青春が彩られていく。

伝説の一夜の結末とは？

展開としてはクレオ達のパートが中心で、彼らの色々分飛んだ青春白書が展開されます。

特に軍人となるビリーは色々溜まったものがあるようで・・

初登場シーンは色んな意味で泣きそうになります。

見どころは前半、ラジオジャック。

ヘビメタ番組に殴り込みをかけてザ・スミスの偉業を知らしめろ！

本格的にヤバイ行為だけど、DJもどんどん楽しくなっていくのが面白いポイントかと。

気になった点はクレオ達の行動が上滑りしてしまっている事。

アメリカらしい夜の過ごし方なので、理解しずらい内容になってしまっているかと。

話のメインがクレオ達の方なので折角のラジオジャックがオマケになってしまっている感があるのが残念な本作。

ともあれ、ザ・スミスの楽曲はこれでもか！という程流れるので、彼らのファンだった人は勿論、音楽好きなら楽しめる作品のはず。

なお、ザ・スミスのインタビューのシーンも入っていますので、その点でも貴重な作品となっています。

二部構成となっている作品ですが、後半はラジオジャックの話なのでチョイス。

まあ前半の方がインパクトはあるのですが。

ミュージックアワー ショップリフターズ・オブ・ザ・ワールド