女性がかかるがんの第1位は乳がんです。

一生のうち乳がんになる人は昭和50年に比べ3倍に増え、今は16人に1人が乳がんになる時代。

その背景には女性の体位が大きく向上し、初潮年齢が早くなったこと。

それに晩婚化による初産の高年齢化です。


30~40代の出産は21%(昭和50年)が55%(平成17年)に増えました。
初潮から初産までの期間が延び、

女性ホルモン(エストロゲン)が乳腺組織を刺激する期間が長くなり、

それが乳がん患者の急増を招いています。


2センチ以下の早期乳がんは自分でも見つけられ、

転移さえなければ10年生存率が90%以上の長生きできるがんです。
山田邦子さん、アグネス・チャンさんも自分でしこりに気付き、治療を受けて、

元気に活躍しています。


乳がんには遺伝的要素があり、母親と姉妹で1人でも乳がんになった人の発症リスクは

2倍以上高く、片方の乳房にがんができた場合、

もう片方の乳房の乳がんリスクは5倍前後に上がります。


この乳がんの遺伝相談・遺伝子検査には保険がききません。


乳がんは30代後半から増え続け、ピークは40代から50代で、60代以降も発症します。

乳がんリスクの高い人は、

月1回の自己触診と年1回の定期検診(エコー、マンモグラフィー)を通常より10歳早く、

20代後半から始めることをお薦めします。


それでは又!
リポーターは医療ナビ@埼玉 世話人の栁下譲次でした。