『となりのトトロ』の裏設定 サツキとメイの家は「病人が死んでしまった家なんです」 宮崎駿監督が明かす
【2022年 回顧】
『となりのトトロ』の作中に登場する「サツキとメイの家」
愛知県長久手市に11月1日に開園した「ジブリパーク」目玉の一つがアニメ映画『となりのトトロ』に出て来る草壁邸を再現した「サツキとメイの家」だ
この「サツキとメイの家」は、赤い三角屋根のある洋間と日本家屋をドッキングさせた不思議な住宅だ
これには、ある裏設定が存在する 実は「病人が死んでしまった家」なのだという
宮崎駿監督が過去のインタビューで明らかにしていた
日当たりが良い洋間の「離れ」は結核患者のためのものだった
宮崎駿監督が明かした裏設定とは?
ジブリパークの「どんどこ森」にあるサツキとメイの家
このインタビューは2001年に発売された『となりのトトロ(ジブリ・ロマンアルバム)』(徳間書店)に収録されている
映像評論家の池田憲章さんの質問に答える中で、この家はもともと「病人を療養させるために建てた離れのある別荘」だったと明かしていた
日当たりが良い洋間の「離れ」は結核患者のためのものだった だが、完成前に病人が亡くなったため「まだ半完成、全部出来上がってはいない」状態
隣家のおばあちゃんのしゃべり方がハッキリしているのは、この家に「女中奉公してた」ことを想定していた
未完成のまま放置されていた家に、入院しているお母さんが退院した際に、空気の良い場所に住めるようにと、草壁家の一家が引っ越してきたという流れだった
こうして「サツキとメイの家」は、再び本来の目的に沿った形で使われるようになった
そんな裏設定を宮崎駿監督は思い描いていたのだという
*画像をお借りしました
『となりのトトロ(ジブリ・ロマンアルバム)』(徳間書店) より