【マディソン郡の橋】1995年 

主演:クリント・イーストウッド/メリル・ストリープ

 

中年男女のたった4日間の愛の出来事です。

当時この映画を観てから数十年・・

忘れられない大好きな映画・・また観返しました。

 

 

俗にいう「不倫」の映画ですが、派手さもなく登場人物も少なく

それでいて感情の描写に細部までこだわって作られた映画です。

 

俳優の演技力。特にメリル・ストリープに心を揺さぶられます。

 

 

物語は亡くなった母親の遺品整理の為に実家に訪れた兄妹が、

母が書いた遺書と大事にしていた遺品を確認するところから始まります。

遺書に書いてあったのは

「自分の遺灰はローズマンブリッジから蒔いて欲しい」

母の願い・・そしてその理由は・・

 

 

 『簡単なあらすじ』 ◽ ◽ ◽ ◽ ◽ ◽ ◽ ◽ ◽ ◽ ◽ ◽ ◽ ◽ ◽

 

アメリカ・アイオワ州・マディソン郡で農夫の夫と二人の子供たちと暮らすフランチェスカ。ある日夫と子供たちは子牛の品評会に行くために4日間留守にします。

1人留守番のフランチェスカは、マディソン郡で有名な屋根付きの橋を撮影に来たカメラマンのロバート・キンケイドと出会います。

橋を案内しながら意気投合する二人は急速に惹かれ合い一夜を共にします。

そして「生涯に一度の確かな愛だ」と言うロバートと共に一度は町を出る決心をするフランチェスカ。でも長く連れ添った真面目な夫と子供たちを残して出ていく事など出来ませんでした。

家族が戻り、元の生活に戻ったフランチェスカは夫と共に町へ買い物へ行ったその時、目の前にロバートが現れます。雨に濡れ自分の車からほんの少しの場所に立つロバートを見て車を飛び降り駆け寄りたい衝動に駆られながらもそっと涙を流し耐えるフランチェスカ。

そして二人の車は別々の方向へ走り去っていきます。

 

 

 

その後二人は二度と会う事はありませんでした。

 

数年後、フランチェスカのもとにロバートの遺品が届きます。「自分が死んだら遺品はフランチェスカへ・・」それを見てフランチェスカは泣き崩れます。

 

そして死の間際、自分の遺灰は二人の想い出の場所、ローズマンブリッジから蒔いて欲しい・そう願うのです。

 

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気の強いただのおばさんだったフランチェスカがロバートに出会い

女性を取り戻していく様子がとても上手く描かれています。

 

ロバートのシャワーを二階からこっそり覗く姿

バスルームで彼を思い色めくフランチェスカ

楽しく陽気なおしゃべりから艶っぽいダンス

そして結ばれた後の切なく甘えるフランチェスカ

 

 

束ねた髪をおろし女性になっていく彼女は

同じ女として全てに共感出来ました。

 

 

そして劇中で流れているのは殆んどこの曲です。

遠い昔を思い出すような雄大で切ないメロディーです。

 

 

人生には必ず終わりがあります。

 

そして一度きりの人生だからと好きに

生きられる人は殆どいないでしょう。

 

たいていの人はその人生の前半に愛や恋

結婚や出産など刺激的な経験をするのでしょうが

後半の人生はどうでしょうか?

 

人生の折り返し地点を過ぎて思うのは

恋するときめきや愛する切なさを求める

心は無くならないという事ですね。

人間の本質は歳を取っても変わらない。

 

ただ・・長く生きているとそれだけじゃない

大切なものや傷つけたくない人が増えていく

という事なのでどこかで折り合いを付けて

生きて行くしかない・・という事です。

 

なので・・満足のいく人生ではなくても美しい想い出を

持って逝く事が出来たら幸せなのかもしれませんね。

 

 

なので!この余生・・

非現実的ですがただ今美しい想い出作りの真っ最中です!

 

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※映像はYouTubeからお借りしました。

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