ファルコンSの予想  ◎ナイトバナレット | ムロっちのブログ

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G1レースを中心に、開催コースと過去のレース傾向を分析し、出走馬の臨戦過程から有力馬をピックアップします。

ファルコンS(G3中京芝1400m)
予想
 2011年の1200→1400m戦への条件変更で、位置付けとしてはNHKマイルCに向けての前哨戦。スタート地点は2角付近で、短距離馬・短距離指向馬の参戦も多く、スタート~直線手前まで続く下り坂での先行争いからHペースとなり、坂を上ったゴール前で中団後方待機組が外から差してくるレース。
 2016年は不良馬場でHペースの差し展開、トウショウドラフタは中団内の後ろをロスなく回り、直線大外に持ち出し上がり最速タイの38.5秒で差し切り勝ち。2着は後方から内を突いたブレイブスマッシュ、3着は2番手からしぶとく粘ったシゲルノコギリザメ。2015年は極端な内有利馬場で、前傾ラップだったが内枠の立ち回り勝負で決着、2014年はテンが33.0秒と古馬OP以上のHペース、直線坂を上って終い200mはラップ急落の展開で、外を回しての底力差しが圧倒的に有利となり底力があるタガノグランパとサトノルパンがワンツー。2013年はややHペースの前傾ラップで仕掛けが早く残り3F最速の持続力勝負で底力を要し、内枠の差し馬インパルスヒーローとカシノピカチュウがワンツー。2012年は重馬場だがHペースで、直線では急坂後に内の先行勢がバテて差し馬勢同士の叩き合いとなり、ブライトラインなど底力特化タイプが上位を独占。
 内外の有利不利については展開次第で、年によって両極端な結果だが、ラップ的にはテンよりも上がりが2秒ほど掛かる前傾ラップで、瞬発力よりもしぶとい底力を要するが、改装後の5年で上がり最速馬は複勝率100%で、極端に内有利馬場の2015年以外は上がり最速馬が、4角15番手、9番手、15番手と後方から追い込んで勝利している。
 かなり難解な一戦だが、先週の日曜の中京芝レースを見ると前残りレースもあったが、馬場的にはは内よりも外が伸びる傾向。前傾ラップになりやすいコース形態、レース傾向で、レジーナフォルテやボンセルヴィーソ、大外枠になったエントリーチケットら逃げ・先行勢も多くHペースになりそうならば、中団・後方で脚を溜め、最後に差して来る決め手のある馬から入りたい。

 本命はナイトバナレット(父ディープブリランテ×母父フェイヴァリットトリック)。2走前中山芝1600mのひいらぎ賞は、ややHペースを後方から上がり2位タイの34.9秒で内から伸びて0.4秒差の3着。このレースは1着アウトライアーズ、2着ウインブライト、4着エトルディーニュと、スプリングS上位人気馬が上位を占めたHレベルレース。前走中山芝1600mのジュニアCは、Hペースを出遅れて後方追走し大外から上がり最速の35.3秒で直線一気にディバインコードを差し切り勝ち。今回は人気馬では最も適性が合いそうで、追い切りも2週続けての好時計で万全の状態。不安材料があるとすれば重賞初制覇が掛かる鞍上中谷騎手だが、外差しが決まりやすいコース形態、レース傾向からもこの馬から入りたい。

 対抗はコウソクストレート(父ヴィクトワールピサ×母父アドマイヤコジーン)。新潟芝1400mの新馬戦はSペースを好位から、上がり2位の35.6秒で抜け出して0.3秒差の勝利。3走前東京芝1400mのくるみ賞はMペースを4番手から、上がり最速の34.4秒で内ラチ沿いの狭いところから抜け出し最後までしっかり伸びて0.2秒差勝利。2走前東京芝1400mの京王杯2歳SはSペースを最後方から、上がり2位タイの34.0秒で追い込んで0.6秒差の4着、出遅れがなければ。前走京都芝1600mのシンザン記念は重馬場で超Hペースからの消耗戦、大外枠から掛かってレースにならず流れ込んだだけの14着、マイルは長かった印象で参考外。適性高い左回り替わり、ベストの芝1400mへの距離短縮はプラス材料で、巻き返し可能。

 単穴はボンセルヴィーソ(父ダイワメジャー×母父サクラローレル)。2走前京都芝1600mのデイリー杯2歳Sは稍重馬場で、Sペースで楽に逃げて上がり34.1秒にまとめてジューヌエコールに差されたもののクビ差の2着に粘った。前走阪神芝1600mの朝日杯FSでは12番人気だったがややSペース逃げて、上がり35.2秒で粘ってサトノアレスに0.4秒差の3着、三連単20万馬券を演出した。展開が向いたとはいえ、ジューヌエコール、モンドキャンノに続く3着は評価すべきで、ここでの能力・実績は上位。ただこのレースで過去5年、逃げ馬で馬券に絡んだ馬は1頭もおらず、今回の展開想定からも軸には出来ず割り引いた。

 特注馬はメイソンジュニア(父メイソン×母父アメリカンポスト)。4走前小倉芝1200mの小倉2歳Sは、1馬身出遅れからリカバーしてHペースを中団の外々を回らされ、流れ込んだだけの11着。3走前京都芝1200mの500万下戦は、Hペースを中団から上がり6位の35.0秒で大外を捲って、ピーカーリーに0.1秒差の4着。2走前福島芝1200mの福島2歳Sでは、Hペースを中団から上がり最速の35.4秒で外から伸びて、マイネルバールマンに0.2秒差の差し切り勝ちは強い内容。内枠から好位で立ち回って脚を溜められれば、1400mでもやれるのではないか。

 穴推奨はダイイチターミナル(父コンデュイット×母父ウイニングチケット)。4走前福島1200mの未勝利戦でMペースを3番手から、上がり最速の35.6秒でジリジリ伸びて0.8秒差の圧勝を評価。3走前小倉芝1200mの小倉2歳SはHペースを中団から、上がり4位の35.2秒で内を突くがリズム悪く加速に手間取りゴール前で前の馬を交わし2着、位置取りが後ろ過ぎた。2走前の京王杯2歳SはSペースの瞬発力勝負で、3番手から上がり34.6秒でジリジリとしか伸びずに8着、Sペースからの瞬発力勝負が向かなかった。前走阪神芝1600mの朝日杯FSはややSペースを最後方から、上がり5位の34.9秒で大外から追うが伸びずに11着まで。マイルは明らかに距離が長く参考外で良く、距離短縮はプラス材料でHペースの展開になればやれて良い。

 連下1頭目はジョーストリクトリ(父ジョーカプチーノ×母父キングヘイロー)。3走前の京王杯2歳SでSペースを4番手から、上がり34.6秒でまとめてディバインコードに差のない6着。2走前中京芝1400mのなずな賞でMペースを5番手から、上がり2位の35.0秒で差し切り勝ち、2着ディスティニーソングが次走かささぎ賞勝利、3着ダイメイフジが次走こぶし賞2着でレースレベルは低くなかった。前走距離延長で臨んだ阪神芝1600mのアーリントンCはMペースで、中団から上がり5位の35.3秒で5着、マイルもそれなりにこなした。マイルからベストの左回り芝1400m替わりで内枠はプラス材料

 連下2頭目はライズスクリュー(父トーセンホマレボシ×母父フレンチデピュティ)。前走東京芝1400mの春菜賞は中山ダ1800mからの芝替わり距離短縮戦で、ややSペースを中団前目から上がり33.8秒で内からジワジワ伸びて差し切り勝ち。ここまでは中距離1800mで逃げ・番手の競馬だったが、初の1400m戦で中団前目追走となり、長く良い脚を使い、16番人気の勝利で三連単130万馬券を演出。コース形態が近い東京芝1400mからの参戦はプラス材料。

 連下3頭目はデスティニーソング(父メイショウボーラー×母父サンデーサイレンス)。前走小倉芝1200mのかささぎ賞はHペースを4番手から、上がり5位の34.8秒でしっかり伸びてブレイヴバローズに0.1秒差の勝利。2走前中京芝1400mのなずな賞ではMペースを2番手から、上がり35.4秒でまとめて勝ち馬ジョーストリクトリに0.1秒差の2着に粘っており、ここでもやれて良い。

 以下手広くなるが、芝1400m実績からマイネルバールマンラニカイサンデーエントリーチケットの3頭は抑えたい。

◎⑫ナイトバナレット
○⑨コウソクストレート
▲⑩ボンセルヴィーソ
☆⑤メイソンジュニア
★⑪ダイイチターミナル
△④ジョーストリクトリ
△⑮ライズスクリュー
△⑧デスティニーソング
×⑬マイネルバールマン
×①ラニカイサンデー
×⑯エントリーチケット