ムロっちのブログ

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G1レースを中心に、開催コースと過去のレース傾向を分析し、出走馬の臨戦過程から有力馬をピックアップします。

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函館記念(G3函館芝2000m)

 1年ぶりの函館競馬場で現地参戦!!不漁の活イカですが、食べれました美味〜☆

✅コース特性

 4角のポケットからスタートして最初のコーナー1角まで476m、小回りコーナー4回でラストの直線は262mと短い。平坦コースとされているが、実際はスタートから2角までの前半4Fが1Fの平坦部分を挟んで下り、向正面から3〜4角のスパイラルカーブ途中までの4Fで上り、4角からゴールに向かってラスト2Fで下るというコース形態。

 

✅過去の傾向

 雨の影響でタフな重馬場・Hペースで外枠決着となった2017年も外目の枠から中団の外追走し3~4角から捲り進出した5人気ルミナスウォリアーが勝利で、が外枠から好位の3番手でロスなく立ち回った14人気タマモベストプレイが2着、大外枠から積極的に逃げた7人気ヤマカツライデンが3着と立ち回り勝負に近い形となり三連単91万馬券と大波乱に。外差しの決まった2014年を除けば、基本的には前傾ラップで、序盤の先行争いに対応する基礎スピード、小回りコースをロスなく回る立ち回り力、上り坂の向正面で早目仕掛けての持続力が問われるレースで、先行馬が有利で差し馬は3~4角から捲り進出する機動力が必要となる。基本的には1~4枠が有利で、特に1・2枠は人気薄馬がガンガン馬券になっている。1番人気は(0-0-0-5)と馬券になっていないが、2番人気は(1-0-0-4)、3番人気は(3-0-0-2)、5番人気は(1-0-0-4)と勝ち馬は全て2〜5番人気馬で、三連単8万〜91万馬券と2着に人気薄が来て荒れることが多い。前哨戦巴賞からの連続好走は少なく直結しづらいレースで、2016年2・3着のケイティプライド(巴賞6着)・ツクバアズマオー(巴賞3着)、2013年2着のアンコイルド(巴賞8着)のように、前走巴賞で負けて人気落ちした馬の巻き返しの傾向もある。 夏競馬のハンデ重賞で血統も重要ポイントとなり、ロベルト系が2017年3着ヤマカツライデン(父シンボリクリスエス)、2015年2着ハギノハイブリッド(父タニノギムレット)、3着ヤマカツエース(母父グラスワンダー)と人気薄で好走しており、持続力、洋芝適性の高さから特注血統となっている。また、2015年はグレイソヴリン持ちが1・2着となっている。ステイゴールド、ハーツクライ、ハービンジャーなどのパワータイプ・スタミナタイプが良い。

 

✅予想

 土曜の函館は仮柵Bコース替わりで、天候も晴れて先週までより軽めの内枠・先行有利馬場。日曜昼過ぎからの小雨予報もあるが、降っても馬場悪化まではいかなそう。4角のポケットからスタートして最初のコーナー1角まで476mと距離が長いコース形態なので、現状の内・先行有利な馬場を考慮すれば、内枠のクラウンディバイダが逃げて、カレンラストショー、マイネルハニーといったあたりが先行勢を形成しそうで、極端なHペースになることはなくややS〜Mペースの想定。基本的なレース傾向通り、前目〜中団の内をロスなく立ち回り早目仕掛けから持続力を発揮する馬、最内を上って差してくる馬が狙い目。

 

 本命は◎エアアンセム 牡7 55.0 藤岡佑 シンボリクリスエス。3走前中山芝1800mのスピカSはSペースを出遅れるも楽にリカバーして好位から、早め押し上げから外を回して上がり4位の34.2秒で抜け出しクビ差勝利でOP入り。2走前京都芝1800mの都大路SはMペースを最内枠から中団追走し、インサイドアウトで外に出して上がり3位の34.3秒でジリジリ伸び、後方から追い込んだサンマルティンには交わされたものの0.3秒差の2着と、昇級戦から好走した。前走東京芝1800mのエプソムCは外有利で時計の掛かる重馬場で、Mペースを各馬内をやや空ける中、無駄にポジション下げて後方追走し、4角で外に持ち出すがメンバー中上がり3位タイの35.2秒でじわじわ伸びて0.7秒差の5着。今回は東京芝1800m→函館芝2000mへのコース替わりとなるが、中山芝1800〜2000mで[2-2-2-2]と小回りコース適性が高く、好走血統のシンボリクリスエス産駒(ロベルト系)でもあり、藤岡佑騎手が内目の偶数番枠からポジション取って前々で粘り込めれば前走の騎乗ミスから巻き返せる。

 

 対抗は◯トリコロールブルー 牡4 56.0 ルメール ステイゴールド。5走前札幌芝2000mの日高特別でややSペースからの4Fロングスパート勝負を中団の馬群で追走し、やや早めに3〜4角で内から押し上げメンバー中上がり2位タイの36.1秒でしっかり伸びてクビ差の差し切り勝ち。4走前京都芝3000mの菊花賞は台風の影響で相当に時計の掛かる不良馬場で、内枠から好位の内前々で進めるも、逃げ・先行勢が総崩れする馬場・展開が向かず、メンバー中上がり15位の44.4秒とバテてキセキに4.7秒差の大敗。3走前京都芝1800mの飛鳥Sは3ヶ月の休み明けでSペースを後方から、外を回してメンバー中上がり最速タイの34.2秒で大外から追い込んでプロフェットにアタマ差の差し切り勝ち。2走前阪神芝1800mの大阪城SはSペースを内枠から控えて中団の内目を追走し、外に出されてメンバー中上がり最速の33.3秒でしっかり伸びてグァンチャーレにクビサの差し切り勝ちで、準OP、OPと2連勝。前走3ヶ月の休み明けで阪神芝2000mの鳴尾記念はHペースを中団の後ろから、メンバー中上がり3位の35.0秒でジリジリ伸びてストロングタイタンに0.5秒差の3着と、重賞で初の馬券圏内を確保した。1800〜2000mでは[5-1-1-1]で掲示板を外した事がなく、5走前で洋芝適性も示しており中枠から中団で立ち回り重賞初制覇の可能性もある。

 

 単穴は▲マイネルハニー 牡5 57.0 丹内 マツリダゴッホ。4走前中山芝1800mのディセンバーSはSペースを2番手から、メンバー中上がり7位タイの35.4秒で抜け出し、中団差しのゲッカコウに0.1秒差の押し切り勝ち。3走前東京芝2000mの白富士SはMペースで逃げて、メンバー中上がり5位タイの34.9秒で踏ん張り中団からメンバー中上がり最速で差して来たスズカデヴィアスをアタマ差凌いで逃げ切り勝ち。2走前中山芝1800mの中山記念はマルターズアポジーが逃げてややHペースを出遅れて5番手から、メンバー中上がりブービーの35.8秒で伸びずにウインブライトに1.0秒差の最下位と出遅れて全く流れに乗れなかった。4ヶ月の休み明けで前走函館芝1800mの巴賞はSペースを掛かり気味に2番手から、上がり8位タイの35.5秒でバテて0.4秒差の8着。叩き台を叩いて2走目、クラブから唯一頭参戦の今回はメイチ度高く、外目の枠だが丹内騎手が積極的にハナに立ちM〜Hペースで逃げられれば、Bコース替わりで先行馬に有利な馬場で粘り込んでの一変が期待される。

 

 特注馬は☆カデナ 牡4 56.0 藤岡康 ディープインパクト。2歳時には京都芝2000mの京都2歳Sで中弛みからの瞬発力勝負を、後方から道中で外に持ち出し追い込んで勝利と器用さを見せていた。3歳になって中山芝2000mの弥生賞で超Sペースでラスト5Fからペースアップする加速ラップの展開で、中団の外から上がり最速タイの34.6秒で大外ぶん回して0.1秒差の差し切り勝ちのポテンシャルからクラシックでも注目されたが、中山芝2000mの皐月賞は超高速馬場で前有利な展開を、内枠から控えて後方から3角で押し上げ、直線入り口で中団外目に出して追うも伸びず9着。そこからの6戦は、東京芝2400mのダービーが超Sペースを外枠から後方の外々追走し上がりメンバー3位で伸びるも11着、東京芝2000mの天皇賞秋は極度の道悪不良馬場でMペースを後方から16着など6戦全て外枠で、後方からの競馬となりほぼ2桁着順と良い競馬ができていない。ただ3走前コーナー4回の2000mと得意舞台替わりの中山金杯では後方追走し10着も、上がりメンバー6位で追い込んで0.5秒差まで迫っており、不利な大外枠を考慮すれば健闘はしている。前走東京芝1600mのマイラーズCでMペースを中団から失速して最下位に終わったが、マイルの流れで中団追走が合わなかったのが要因。ディープインパクト産駒ながら時計の掛かる馬場も合うタイプで洋芝コースはプラス、器用さのある差し馬で平坦でコーナー4回コース替わりで内枠は久しぶりの大幅プラス材料。

 

 穴推奨は★クラウンディバイダ 牡5 54.0 吉田隼 ダイワメジャー。前走函館芝1800mの巴賞でSペースで逃げて、上がりメンバー7位の35.3秒で4着に粘っている。2走前東京芝2000mのジューンSでSペースを2番手から、上がりメンバー5位の33.7秒でルックトゥワイスにクビ差の押し切り勝ちしているように持続力も高く、[1-3-2-3]の芝2000mへの距離延長もプラスで、[0-1-1-1]と洋芝実績もある。内・先行有利な馬場でスムーズに逃げられれば。

 

 連下には、折り合いをつけられる岩田騎手とは手が合い、展開次第の面があるも最内枠引けた△ブラックバゴ、前走キャリア33戦目で悲願の 重賞初制覇で、斤量0.5キロ増がカギだが三浦騎手が内枠から積極的な騎乗をしたい△スズカデヴィアス、3ヶ月半の休み明けで目標は2連覇の掛かる札幌記念だが、内の絶好枠からスムーズにスタートしロスなく立ち回ればの△サクラアンプルール、外目の中枠だが叩き2走目で、脚質的にも馬場・展開が向けば能力/斤量56キロなら有力な△ブレスジャーニー、外枠だが6勝中4勝に騎乗と手が合う池添騎手の積極騎乗が見られれば△ナイトオブナイツ、直線短い小回りコース替わりで中枠から積極的に行き切って、単騎の形でSペースの展開に落とし込めたら面白い△カレンラストショー。

 

◎⑥エアアンセム

○⑦トリコロールブルー

▲⑪マイネルハニー

☆②カデナ

★④クラウンディバイダ

△①ブラックバゴ

△⑤スズカデヴィアス

△③サクラアンプルール

△⑩ブレスジャーニー

△⑬ナイトオブナイツ

△⑨カレンラストショー