医師からの質問。
「いま現在、何について一番困っていますか?」
『最近は改善されてきたがいつも不機嫌なことと、幼稚園で一斉指示が通りにくいことを指摘されたことです』
幼稚園の担任の先生から、「指示を出した時に何を言われたか理解できなくて戸惑っている様子だと言われたことを伝える。
そしてわたし自身は彼女の理解力は高いと思っており、それならば何故行動できないのか、原因や改善方法はあるのか知りたい旨を伝えた。
先生は、手元の発達検査結果を見ながら、
「発達検査の結果は、年齢よりも高いんですよ」
と言う。
ということは、発達検査の結果は年齢相応と思ってよいのですね、と聞くと、年齢以上です、という答え。
だから理解力がないというのは考えられない、と言われやっぱり!と予想通りの結果に少しホッとする。
「夜驚症だろうと思うのだけれど、夜にギャアギャアバタバタ起きて」
「非常に真面目で融通がきかなくて」
「必要以上に臆病で」
「叱られたり注意されたりすることを極端に気にして、失敗したり咎められたりすると自分の全てが否定されたかのように傷つき悲しむので、指示や注意をするのに非常に言葉を選ぶ必要があって」
半分グチなのはわかっていたけれど、ついつい色々なことを話してしまったが、先生はメモを取りながらよく聞いてくれた。
「産まれた時からずっと機嫌が悪くて」
と言うと先生も保育士さんも驚いたように目を丸くしてわたしを見た。
「そうは見えませんけどね」と先生。保育士さんもウンウンと頷いている。
だよね。
そして…
「これはねえ、彼女の、持って生まれた気質なのね」
気質ですか…。
わたしの育て方よりも持って生まれた気質の影響が大きいと言うことでしょうか、と尋ねると、本来の気質が大きく影響すると思っています、と言われた。
「何かを言われた時に、言葉のままに全部受け取ってしまうのね。きっと何か注意をされた時は本当に全てを否定されたように感じているのでしょうね」
特に女の子だと将来、友達付き合いの中で辛い気持ちになることがあるかもしれないね、と先生。
その気質は、徐々に薄れてきたりはしないのですか、と聞くと、う~ん、だいたいいつまでも持っていくものなのよね、だそうだ。
「わたしたちは、みんな何かしら得意不得意があって、それを隠したり避けたり得手でカバーしたりしながら生きているのね。
だから、彼女の不得意な部分はこれからもずっと不得意のままのことが多いと思う」
そうか~。
気質じゃ仕方がないよね。
先生に言われて納得できた。
「言葉のまま受け取ってしまうということは、応用がきかないということでもあるのね」
「他の人が8聞いて10理解できることを、10聞かないと理解できないということもある」
「後は適当にやってね、ができないと思う」
と先生。
あ~、何となく…覚えがある…。
「でも、10きちんと伝えれば、それを理解するチカラと実行する真面目さはある」
「だから、指示をするときはハッキリと明確に指示してあげることが重要なのね」
「そこは察してよ、というのは彼女には通じないわよ」
なるほど…!
先生の言葉は、なるほど!確かに!と頷くものばかりだった。
さすが何年もこの道でお仕事をされているだけあるなあ。
でもこれから先、成長していけば、全部が全部言葉で説明できるものでもない。
そこについては、
「色々な引き出しをたくさん作っておくしかないのよ」
だそうだ。
「パターンでしか行動できないということですね。パターンを多種多様に用意しておくしかないと」
応用の利かなさについて感じてはいながら、それをどのように言葉にすれば良いのかわからなかったのだけれども、また納得できた。
一斉指示が通りにくいことについては、
「耳からの指示が入りにくいんじゃないかな?」
ああっ!また、わたしが思っていた答えを!!という気持ちだった。
そうなのだ、シオちゃんに言葉だけで指示すると「………え?」ということが多々あるのだ。
言葉だけ聞いて考える、なぞなぞなどが全然わからなかったりするのだ。
ああ、何度も繰り返すが、納得。
いずれにせよ、変な言い方だけれども、聞きたい答えが聞けた時間であった。
今後の対応については、
●一斉指示が通りにくいことについて
・一斉指示の際は、彼女にだけもう一度指示をいれてもらう
・できれば、目に見える形で指示を出してもらう
●融通の利かなさについて
・ハッキリと隅から隅まで指示してやる
・パターン(引き出し)をたくさん作ってやる
●機嫌の悪さについて
・これは、お母さんがんばって!人間には拠り所、安心できる場所が必要なのよ
●その他
・がんばりすぎてしまうので、「良いんだよ、大丈夫だよ」と安心させてやる
・行動する前に予測させてやる(○時になったら~するよ、など)
・本人が楽しんでいるときはできるだけ中断しない
・大きな失敗はできるだけさせない方が良い
・小さな成功体験をたくさん積ませることが重要
今後の対応についても、予想通り。
彼女と四年付き合って本もたくさん読んでわたしが徐々に固めてきた思いのまま、それを後押ししてくださるような内容だった。
今後継続して通う必要はないそうで、ほっとした。
自宅から遠いから…!
シオちゃんお疲れさまよ!
この日の夜もたいへんに不機嫌で母は辟易したよ!!!!

「みて!おかあさんみてて!すごいことするから!!」
と言われ見てみるとこうなっていた。
にほんブログ村に参加しております。
クリックいただけるとたいへん励みになります。
↓
にほんブログ村
子供・赤ちゃんの病気 ブログランキングへ