自宅での処置・感染 | えむのすけの育児ブログ<脳症・発達遅滞・症候性てんかん>

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二人の子育てと
脳症、発達遅滞と症候性てんかん
その後の発達について

12月7日。
受傷から四日目のこの日から二日間、自宅で処置をすることになった。

処置の方法は、
⚫︎ベビーソープで洗う
⚫︎シャワーボトルで泡を流す
⚫︎フィブラストスプレー噴霧
⚫︎エキザルベ軟膏を塗った非固着性シリコンガーゼで覆う
⚫︎厚みを持たせたガーゼで包む
⚫︎包帯でぐるぐる巻きにする
↑を一日一回行う。
と教わったが、
ベビーソープで洗うのは余りにも痛そうで、泡を落としきれるか不安だったので、石鹸は使わずぬるま湯で流すだけにした。
石鹸というのはアルカリ性なのだから、せっかく皮膚が出来てこようとするのを阻害するような気もしていた。

また、非固着性シリコンガーゼは院内の医療用品店に売っていなかったので、
代わりに医師に勧められたラップキュアという被覆材を使った。
これは、穴の空いたポリエチレンフィルムにガーゼが挟まっているもので、患部を適度な湿潤環境下に置きながら、過湿潤にならないようにポリエチレンフィルムの穴から浸出液をガーゼに吸わせるというもののようだ。
シリコンガーゼは非固着性といってもやはり多少は患部にくっ付く感じがしたが、このラップキュアはずいぶん付きにくいように感じた。

受傷してから二日連続で朝一番の受診をしていて、昼間はシオちゃんにべったりで家事も出来ておらずに家の中もゴチャゴチャだったので、
この二日間は少しのんびりと家の片付けをしようと思っていた。
昨日、医師に浅達性だろうと言われたことがわたしの気持ちをずいぶん楽にしてくれた。
二週間ほどで上皮化して痕もあまり残らないというし、それに受傷四日目ともなると、浸出液でドロドロの患部も自由にならない包帯姿も見慣れてきていて、
あと二週間ほどの辛抱で元の生活に戻れるという期待と希望があった。



その、二日間の自宅処置を終えた、翌日の火曜日。

また朝一で予約が入っていたので早起きして向かいたかったが、この日はシオちゃんがなかなか起きて来なかったために病院の受付を済ませたのは予約時間を五分ほども過ぎてからだった。

名前を呼ばれ、診察室でまた処置を受ける。
シオちゃんは包帯を取る前から泣き顔だ。
「先生、先の尖った鋏が怖いようなので、丸いもので切って貰えませんか」
シオちゃんは、多少ホッとした様子だったが、ラップキュアを剥がす頃にはギャンギャンのギャン泣きだった。

と、被覆材を剥がした医師が「ん?」と怪訝そうな様子を見せた。
「お母さん、このあたり、いつからこんな黄色い感じですか?」
先生の示すのは手首から肘までの間の部分で、昨日自宅で処置した時まではずっと赤と白のまだらだったと思っていたが、
この日は黄色いゲル状のものがその中央部を5cm×10cm程度、これまたまだらにくっついていた。
「二日前に診たときは、全体的に赤かったんですよね。でも今見たこの感じはすごく深くなっているように見える」

医師は隣の診察室から先輩なのか別の医師を呼んでくると、
「二日前までは赤かったのに、二日ぶりに見たらこうなっていた。感染でしょうか」
と聞いた。それを聞いた隣の診察室の医師は「うん、感染だろうね」とあっさり言った。

「お母さん、家での処置はちゃんとできていましたか?」
責めるような口調だ。
「できていた…と思うのですが」

「もし自宅でちゃんと処置ができないようでしたら、入院していただいてこちらで処置します」
できていたと思うと言っているのに。
何故感染してしまったのかと尋ねると、きちんと処置ができていなかったからだと繰り返して言う。
ステロイドを使っていたことで抵抗力が低くなったのではないか、と聞くと、
「あの時は浅い傷のようだったので薬の選択は間違えていない、今の状態なら使わないが」
というようなことを言った。

今後の治療方針については、
⚫︎ステロイド(エキザルベ軟膏)を中止しアズノール軟膏に変更
⚫︎一日二回、患部をベビーソープでゴシゴシ洗ってシャワーでしっかり流す
⚫︎抗生物質(フロモックス)服用
を自宅でできるなら自宅で、できないなら
入院で行う。
「最善の方法はどちらですか」
と尋ねると、入院しての処置だと言う。
しかし、今日の処置を見ていると、ゴシゴシ洗うどころかベビーソープの泡をチョッと付けてシャワーボトルでチョロチョロと流すくらいで、
入院したらちゃんとゴシゴシ洗ってくれるのか疑問だった。
それに、また瘢痕拘縮や植皮の話を持ち出してきた医師に対して不信感が芽生えてきた。
医師は言った。
「二週間程度の入院だと思ってください。その後に植皮が必要となれば、更に二週間から三週間の入院となります」

「この人たちは、”治りが悪かったら植皮すれば良い”と思っているのではないか?」

受傷当初から、こんな小さい子に植皮はさせない、と思っていた。絶対に温存、保存的処置でお願いしますと医師にも伝えていた。
しかし、形成外科という診療科の得意とするところは外科的治療なのであって、保存的処置は手術を行う前置きに過ぎないと考えているのではないか…。
その二週間を、植皮にさせないために力を尽くす期間にはしてくれないということではないか…。

そう考えたら、可愛い我が子を入院させることがとても怖くなり、今日は連れて帰ります、と病院を後にした。
夫にも相談しようと思った。

医師は、明日も明後日も朝一で受診してくださいと言う。今が大事な時だと。
そして明日からでも入院できますよと。

ああ、しかし感染、何故。
処置ができていなかったからと言っていたけれど。

でも本当に感染しているの?
患部が腫れているわけでも熱が出ている訳でもないのに?
このままで大丈夫なの?
感染させてしまってシオちゃんに申し訳ないという気持ちの他に、疑問と不信感が次々と湧き出てくるのだった。


※※※
追記
※※※
この記事で、思い違いをさせてしまった方がいらっしゃったようで、申し訳ありません。
メッセージなどでの指摘をいただきました。
順次アップしていきますが、後日、感染は全く起きていなかったことがわかります。
この記事を読んで「石鹸を使わなかったから感染した」と思った方がいらっしゃったとすれば、それはわたしの文章力と説明の欠如のためです。
今後の記事と合わせて本来お伝えしたいところは
「石鹸で洗わなくても感染しない」
ということです。

今後、同じような思いをする親御さんが「石鹸で洗わないと感染を起こす」という間違った知識を信じないよう、分かりやすく記事を書くべきでした。








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