換喩
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換喩(かんゆ)、メトニミー(英: metonymy)は、修辞学の修辞技法の一つで、概念の隣接性あるいは近接性に基づいて、語句の意味を拡張して用いる、比喩の一種である。


実例
頻繁に用いられる換喩には、以下のように関係性がある。


◆包含

食卓」は「テーブル」の意味から転じて、そこに載る食事あるいは料理を指すこともある。


米飯を意味する「ごはん」「めし」を食事全体の意味に用いて、
「朝ごはん」「晩めし」などと称するのもこれにあたる。

また、建物の名称がそこに含まれる事物を表す場合もそうである。代表的なものに、「東宮」(皇太子の居所、または皇太子自身)、「ホワイトハウス」(アメリカ大統領官邸、または当地に勤務する職員)、「ペンタゴン」(アメリカ国防総省および同国の軍事)がある。



◆道具・器具
しばしば道具や器具の名が、それを使用する職業人を表す場合がある。
「白バイ」=白バイ隊員(警察官
ペンは剣よりも強し」=ここでの「ペン」は、それを手に取って文章を書く人、すなわち「文筆家」や「文学家」あるいは「思想家」などの意味である。