私は子供の頃から 「九死に一生を得た」 経験…数え切れないほどあるんです。

例えば雨の高速道路でスリップ、分離帯に乗り上げ車は前方破壊、道路上で3回転後に停車。後続車があったら大惨事だったが奇跡的に 「身体は無傷、車は大破」。 一方、百万人に一人の筋肉難病 「眼咽頭・遠位型ミオパチー」 で入院、手術も15回以上。高校生の時に出会った故事 「人間万事塞翁が馬」 は、「まさに自分のことだ」 と思い、以後私の 「座右の銘」 となりました。
 
人間…生きてさえいれば、どんな苦しみも、楽しい思い出に変わります。
 平成の終わりに 「古希」 を迎えた私…。息子夫婦のサプライズで 「紫のちゃんちゃんこ」 と、私の 「似顔絵ケーキ」 が用意された。私よりもよく似ていた(笑)。 集まってくれた十数名の身内達で分けたケーキ。息子がナイフを入れる時、私は思わず合掌し 「南無阿弥陀仏」。
 
 
言葉を紡ぐ作詞家の道は私の人生の友。
 
ある会合で、日本作詩家協会の久仁京介副会長が…
「岬坊さん、幾つだね!?」
「68です(当時)
「若いなぁ…」としみじみおっしゃった。
 
 そうか、上の人から見れば確かにそうだ。
「70歳は80歳より、10歳も若い」
「古希(70)は還暦(60)よりも貫禄がある」
「赤よりも紫が高貴に見えるよね」
 
 
(身勝手なひとりごと)
 
18歳の時、会社の同僚の付き添いで某有名「易者」の占いを受けた。 「あなたは今、龍が海の底に沈んでいる。しかし晩年になると浮かび上がって運命が好転しますよ!」 と言われた。 18歳の時 「晩年に…」 と言われてもピンと来ず、以来 「占い」 は止める。そして晩年を迎えた今、この占いが当たります様にと切実に願っている今日この頃です。