大会前予想の30個を超える勢いで、好結果に外れた。
理由は、多くの選手が自己新を更新している。
オリンピックとの違いだ。何故かは、終わって考えてみる。
国別メダル順位は、金の数が優先する。
獲得ランキングで、日本は金8個で11位のようだ。
1位は中国で、74の金メダルを獲得している。
ステートアマの通例で、個人競技に特化しメダル数を稼ぐ。
他国の批判ではなく、日本が個人競技のレベルアップについて行けていない。
先進国の日本は、決してメダルラッシュではない。
興味深いのはウクライナ。傷痍軍人が結構参戦して、国別メダルでは7位につけている。
パラリンピック発足の原点回帰が起こっている。
特筆したいのは、男子走り幅跳び義足・機能障害を完全放送したNHKだ。
マルクス・レームを観る価値は他の競技を凌駕すると同時に、クラスの違う南アのムプメレロ・ムロンゴが総合5位ながら世界新を出し、7位にT62の世界記録保持者も入った。
この戦いは、オリパラ共催の可能性を示した。
T64の金がレーム、T44の金をムロンゴ、T62は1名でもパラ新記録を出せば金を与えて良い。障害0のオリンピック1位も金。これが多様性と平等性の保証だ。
ちなみに、男子走り幅跳び(脳性まひT38)の金は、T64最終記録で9位に食い込んでいる。
同じ時間にあらゆる障害クラスの選手が飛ぶ。レームの本気度も上がり、クラス0は負けるわけにいかない。
6m50から8m50の間で、5個の金をめぐり真剣勝負が展開される。
想像すればきりがない。素材を提供してくれたNHKに拍手だ。