ドジャース山本由伸が、開幕3戦目の先発を予定されている。本来2戦目だったが、これまでの結果を見て1日くり下がったようだ。
なぜこれまで結果を出せなかったのか。それは、日本時代との違いに理由がある。
彼は打者の穴を見つける能力が非常に高く、自分の感性を信じて投球を組み立て結果を出した。
あくまで主体性が自分にあるため、投球のリズムも自分で作ることができる。これが日本一の投手となった理由である。
ところがアメリカでは事情が違う。
初めて組む捕手とのサインのやり取りや英語でのコネクションに忙殺され、マウンドから見える打者の穴を中心に突く、本来の投球が全くできていない。
しかもタイムクロックにより、サインを1回で受け取りその通りに投げるしかない。
解決方法は簡単で、山本からサインを出し自分のリズムで投げ込めばいい。
そういった主体性を、どの程度主張しているかわからないが、早く本人の能力と心理をチームが理解すべきだ。
この説の裏付けになるのは東浜巨だ。
彼は2012年、大学投手ナンバー1投手としてドラフト3球団より指名され、ソフトバンクホークスへ入団した。
大学時代に奪三振のタイトルを取れた理由は、彼から打者の穴が常に見えていたからである。
ただ彼がローテーションの一角を担い10勝以上あげるのに5シーズンを要した。この年の正捕手が、登録と年齢で後輩の甲斐拓也である。
投手から見える打者の穴を中心に突くタイプの投手は、こういった環境で結果を出す。
そしてプロ入り10年目、ベテラン投手となった主体的なマウンドで、無安打無失点試合を成し遂げた。
ようやく彼の野球人生に、一つの勲章が輝いた。
山本由伸の投球は東浜を連想させる。
投手と捕手の関係性さえ修正すれば、事は解決する。
全盛期の山本由伸 (Wikipedia より転載)