こんにちは
今日もへっぽこママン
エムマリケイコです
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お彼岸は
祖先を敬い
亡くなった人を偲ぶ日
これは七色ニャンコさんのブログで、“今日は何の日”と、いつも教えてもらってますが(へえええ！！と、とてもためになります
)お彼岸のくだりで書いてあった言葉です。とてもわかりやすく、素敵な言葉。
父は誰にも看取られず亡くなっていました
その日は日曜日でした
土曜日の夜に、私が救急に連れて行こうかと父に訊き『大丈夫よ』と言ったので
母に月曜日もう一度かかりつけの病院に連れて行こうと話をしました
歩くのが大変なら、往診に来てもらうでも良い
いくら本人が苦しそうでなくても、『大丈夫よ』と言っても
やはり普通ではない
食欲もなく
スポーツ飲料とヤクルトが飲めるくらい
あとはイチゴを少し潰して練乳をかけたものを数口食べられるだけ
私はその頃、腰を痛めていて老健での仕事をセーブしていましたが
父の介護と惣菜を作る仕事で一杯一杯だった母をほっとくわけにはいかず、朝の5時半に合流して手伝っていました
来たときに1度父の様子を見に行けば良かった
でももっと早い時間から起きて仕事をしている母の手伝いを優先しました
母から朝の父の様子を聞いて“じゃあ後で紙オムツを替えて、血圧測ったりしよう”
そんなことを考えながら、私は母の手伝いが終わった後
こたつに入ってしまった
1月で、体の芯まで冷えきってしまい、冷えると腰がジワジワと痛くなり
父の様子を見に行きもせずに……
母が父のところへイチゴを持って行き
父の部屋から
『パパッ！！……パパ！！』
母の悲鳴のような声が聞こえたとき
瞬間的に
『やってしまった………』
と思いました
跳びあがって
父の部屋へ走っていくと
母が一生懸命、父の頬をさすっていた
『ケイコ！パパの様子が変だよ…』
困ったように、何度も『パパ…パパ…』と父の頬をさすっている
どう見ても息をしていない
しかも亡くなった人独特の光のようなモノをまとっているように見えた
ダメだ…………
一瞬“もう何をしても手遅れ”と思った
ダメだ……………
母にそんなことを言えない
私は父の首に触れた
脈があるはずもない
心臓マッサージをするため
父の体を真っ直ぐにしようと
横向きで、ベットの手すりを握っていた父の手に触れた
冷たいどころか
死後硬直が始まっていた
その手に触れたとき、涙がバラバラと溢れた
ごめん………
父さん、ごめん…………
父の手をほどき、体を真っ直ぐに
既に膝も曲げたまま硬くなっていた
それでも、何もわからない母が泣きながら
『どうしよう！体はまだ温かいのに…どうしよう…』
と、うわごとのように言っているのを見て
『もうダメなんだよ！！』
とは言えなかった
救急車を呼び、待っている間、心臓マッサージをした
もうやっても無駄なことだとわかっていたけど
やめてしまったら、母が悲しむ……
救急隊員が来て
警察が来て
近所の親戚の人が来て
弟が仕事を抜けて来て
葬儀屋さんが来て
いろんな人に応対している内に涙が止まった
母はパニックのままで、何も考えることができない状態だった
葬儀屋さんが淡々と
『湯灌(ゆかん)はどうするか』
『湯灌をするなら、オプションで○万円で……』
母にどうするか訊いても、何も耳に入ってこないようだった
湯灌を断ると
そのまま浴衣を着せようとした
え？体拭かないの？？
病院や施設でなくなると、看護師が“エンゼルケア”といって、死後の処置をする
体を拭いたり、メイクを施す場合もある
自宅で亡くなった場合のことを、何も知らなかった
どうやら色々と細かいオプションに分かれていてお金がかかるようだった
『すみませんが、今から私が父の体を拭くので、待っていて頂けますか？』
葬儀屋さんにお願いして待っていてもらうことにした
……なんだか、長くなってしまいました
。父のエンゼルケアについては、また次に
私は基本“へっぽこ”なんです
え？もう知ってるですか！？
愛嬌のある“へっぽこ”ならまだ良い……
笑って許される“へっぽこ”なら良い……
私の場合は、時々超ド級の“へっぽこ”
シャレにならないことをしてしまう
取り返しがつかなかったり
取り返すのにえらい苦労をしなければならないことが多々あります
自分を許せなくなったり、恥ずかしくて死んでしまいたくなることがいっぱいある
逃げたいときがある
でもそういったコト、全部ひっくるめて“私”なのだと……
今はそう思えます
そう思えるきっかけが
父のエンゼルケアにありました……
ではでは
へっぽこママンより愛と感謝を込めて～