4日から仕事始めだった。

と言っても、初日は在宅勤務で、仕事もあまり動きがなかったのであまり始まった感覚がなく、

今日出社をしてやっと気持ちを切り替えることができた。

 

映画の感想記事2回目。

本当は「プラダを着た悪魔」の感想を書いた次の日に書こうと思っていたけど、

腰が重くて中々取り掛かれなかった。

「やる気はやり始めたらついてくる」と言うけど、そのやり始めるハードルが歳をとるとどんどん高くなる。

 

「桐島、部活やめるってよ」は、上映当時面白そうだなあと思いながらなんだかんだ観に行けなかった作品。

原作の小説も読んでいない。

神木隆之介良いよね。あれだけ顔が整っていてオーラがあるのに、陰キャ役がハマっていた。

初めて彼を観たのはドラマ「探偵学園Q」だった。懐かしい。

あんまり顔の造形変わってないよね?ずっと完成されている気がする。

 

スクールカーストの頂点に君臨する「桐島」という生徒が、

ある日前触れもなく所属していたバレー部を退部したことから物語が始まる。

桐島本人が劇中で何か言葉を発することはないし、姿もほとんど出ない。

どういう生徒なのか観ている側への説明はなかったけれど、彼を取り巻く生徒たちの様子から確かにスターのように扱われていたんだなと思った。

ただ、あの性格キツそうな(実際キツい、でも高校時代のカースト頂点にいるような女子としては割と普遍的な性格の)飯田梨紗を彼女にしているくらいなので、

桐島本人にも性格面で良からぬところがあったかのように邪推してしまう。

もしくは桐島も周りに合わせて、気づけばカースト頂点にいて、ある日突然それに疲れてしまったのかもしれない。

 

飯田率いる女子グループの関係性がとてもとても、それはそれはリアルだった。

同じグループとはいえ序列は確かにあって、中心人物とそれの右腕相棒ポジション、

波風立てないよう表向きは当たり障り仲良くしているけど内心思うところがある4人編成。

私は高校時代女子校で、こんな感じのグループはたくさんあった。

けど仲がいいからと言って相手の悪い面を遠慮なく不躾に指摘し合うのだって下品だし、

飯島グループの関係性が悪いものかと聞かれたらそうとは言い切れない。

 

このグループで一番印象的だったのは右腕相棒ポジションの野崎紗奈。

桐島と同じグループの宏樹と付き合っていて、彼に片思いをする吹奏楽部の沢島に気付き、

彼女の視界に入る場所で宏樹とキスをした時の敵対心丸出しの顔と行動が、

一周回ってどんな女だろうと対等に敵と扱う姿に勇ましさを感じた。

ラストの屋上のシーンで「やめなよぉ」と言った時の半笑いの顔と喋り方がもう、リアルすぎて良い意味で腹が立った。

松岡茉優さん、最近だと「最高の教師」に出ていて、大人として冷静に振る舞いながらも感情豊かに演じる姿が素敵だった。

 

劇中で一番好きなシーンはやっぱり、ラストの屋上で前田率いる映画研究部がカースト上位に反乱を起こすところ。

現実的に考えたら普段から虐げられている陰キャが彼らに歯向かうなんてことはないけれど、

だからこそみんなで一生懸命取り組んでいたゾンビ映画にかなりの思い入れがあったんだなあと思った。

 

たった一人の生徒が部活を辞めただけで小さな波紋がどんどん大きくなり、

様々な生徒を巻き込んでの騒動になっていくのがわくわくして面白かった!

生徒同士の関係性もとてもリアルだった。

後半は私まで学生時代の感覚に戻って魅入っていた。

私も地味な文化部だったので、映研が反乱を起こすところはスカッとした。

 

原作とは少し内容が変わっているみたいで、明かされなかった背景や伏線などがいくつかあったので、

今日早速原作を買ってきた。

三連休の間に読みたいと思う。

 

おしまい。

 

好き勝手に自由に書ける場所って楽しいね。