こんにちは。

おかーちゃんです。





おとーちゃんはオリンピック大好きなので、我が家のテレビはずっとオリンピックです。

私は実況中継の音声が苦手なのでたまに少し覗く程度です。



今日は武道について思うことを書きます。

私は小学2年から大学卒業まで、15年間剣道をしていました。
走るのも遅く、運動神経皆無な私だったので、試合は負けることのほうがはるかに多かったです。



防具はかなり重量があり、夏は暑くて汗をかいても面をつけた顔を拭えません。
冬は寒く裸足は氷のように冷たかった。

小手をつけていても、打たれたら指の関節は腫れました。
胴をミスで打たれ、脇腹にミミズ腫れができました。
足の裏はタコができ、時には水ぶくれが破れて体育館の床を血まみれにしたこともあります。

自分でもなぜ剣道を続けたのか、わかりません。少年団が出来たとき、体育館いっぱいくらいの大勢の子ども達が入団しましたが、同い年で中学の頃まで残ったのは私一人でした。



高校では剣道部に入りました。
1年生は筋トレから始まります。
彦根城のお堀を一周ランニング、腹筋背筋100回ずつ、スクワット、ストレッチ。
やっと剣道着を着て素振り。
なかなか防具をつけて稽古させてくれませんでした。

剣道部女子は10人くらいでした。
男子と一緒に稽古しました。
鍔迫り合いの時はかなりのパワーが必要です。この頃の背筋はやたらと強かったのを覚えています。

2年生になると、練習試合で審判をしなければなりません。
主審一人、副審二人。
主審を担当する時は自分の試合よりも緊張しました。


大学は女子大でした。
剣道部のひとつ上の先輩は一人しかいませんでした。
キリッと芯の通った美しい先輩でした。

相変わらず試合には勝てませんでしたが、信州に合宿に行ったり楽しい思い出がたくさんありました。

三段の審査に落ち、二度目の昇段審査の直前に原付バイクで車にはねられ、空を飛んで落ちたため、私の免状は二段で終わっています。



剣道は「礼に始まって礼に終わる」と叩き込まれます。

心の持ち方の問題です。

稽古の前とあとに、黙想します。
この時間が私は大好きでした。


少し前に剣道の国際大会を見ましたが、どこぞの国の選手達の態度は酷いものでした。



武道は技だけではダメだと思います。
相手へのリスペクトが無い人間に資格はないと私は思います。

だからオリンピックでも柔道の選手がオラオラモードを発信したり相手を威嚇したりバカにしたりする態度を見るとため息しかありません。





この映画、観たことある方いらっしゃいますか?



ノリユキ・パット・モリタが演じるミヤギ。
空手の心を教えます。



ジャッキー・チェン演じるハン。
このリメイク版も、空手の心を説いています。





岡田准一演じる土方歳三が、「見た目が良くねぇ」と武士の在り方を表現するセリフが出てきます。


武道を志す人には「見た目が良くねぇ」と言われないような態度であってほしい。



ほんと。