同じ横浜市内でも広うござんす・・で、中心地区から本の少し離れただけで

ローカル色が実に強いのを知った。

良い意味で。です

 

母を入居された施設の帰り、最寄りのバス停で待っていたら・・

もう、そこへ来るバスは〇〇駅へ行くバスだけ・・とインプットしていた私

時刻通りに来たバスに疑いもなく乗った。

 

行き先のアナウンス・・は近頃,当り前だが、

なんと!このバスは運転手さんが自ら放送・・

懐かしき、昭和のおっちゃんのダミ声で(笑)

 

「次は〇〇~~」浪花節みたいな声だ・・いと楽し(^o^)なんて

良い気分で居たけど、フト気付くと・・な~んとなく景色が違うんだよね。って

駅に向かっているとは、どうしても思えない周囲の雰囲気

 

それで、聞いて見た

「すみません、〇〇駅行きます?」すると、おじちゃん運転手さん

「行かないんだよね~お嬢ちゃん(多分、マスクのお陰で私はえらく若く見られてか、それとも、隠しきれない美貌がマスクから溢れ出て居たか・・)

 

「じゃあ、降ります」と言ったら、その次が終点だから、そこで降りた方がいいよ。との事

で、終点で降りたら、一緒に降りた乗客の中の1人のおばあちゃまが

「あんた、おいで、こっちだよ。」と、反対側のバス停を教えてくれました。

 

お礼を言って、そこで待っていると、お婆ちゃまが戻って来てくれた。

ん?向かいの家の方なのね?

「あのね~ここから〇〇駅行きのに乗ると、大回りで20分以上かかるから、

 横浜へ帰るんだったら、5分後に来るバスで地下鉄の駅がすぐだから、そこで

 降りると便利よ。こんな何もない田舎で降りちゃって心細いでしょう。一緒に居てあげるよ」

 

と、何と!バスが来るまで居てくれたんです。そしたら彼女のご近所さんらしき

別のおばあちゃまが来て、「何してるの?」

「間違えてこんな所へ来ちゃったのよ、気の毒じゃない?だから一緒に居るの」

「あらまぁ、それは心細いね。あたしも居てあげるよ」

 

嬉しい!何なんだ?この方達の優しさ!

そうする内にバスが来た。

あら?さっきの運転手のおじさん(^o^)

 

乗ろうとしたら

「あんた〇〇駅行くんでしょう?このバスじゃダメだよ」

「地下鉄の駅でおります」

「そうか、そうか。じゃあ、降りるとき教えてあげるよ」

 

かくして、お婆ちゃま2人にお礼を言って、バスへ

そして、おじちゃん運転手に教えてもらって最寄りの地下鉄駅で降りた

「ありがとう~」

 

さて?地下鉄・・

乗り場は、このエレベーターか?あっちか?

と、後ろから二人連れのオバちゃま達が来た

道路沿いに植えてある木瓜の花が白と赤で、綺麗だね~と話しているから

 

「丈が短くて、よく花が見えますね」と、声をかけたら

「そうなのよね~あたし達も今、そう話していたのよぉ~。どこ行くの?」

「地下鉄で横浜行くんですけど・・ここで良いんですか?」

「こんな所、初めてなのね?いいよ、おいで。途中まで一緒だから、

おいで、おいで」

と、誘導してくれた。

そして、地下鉄に乗って、降りるときも、

「こっち、こっち」

と、手を引いてくれて・・

エスカレーターに乗って、

「大丈夫?荷物もってあげようか?」

 

そして、そして・・

「横浜は、あっちだよ、あそこのホームだからね、気をつけて帰るんだよ」

 

な~んて暖かいんだ!!

こんなに、違うの?

 

横浜・東京・・

中心地じゃ、あり得ない優しさと・・

ウ~ン、昭和の人情か!!

 

母の事で、気持がダウン・ダウン・・・落ち込んでる私に

ほっこりした、優しい暖かい手が、たくさん

差し伸べられた感じで、嬉しくなっちゃいました。

 

泣いちゃうぞ~~!