お気に入りの映画の一本。
初めて見たのは、タイムリーに映画館で。
ウ~ン、往年の007を知って居て、更にショーン・コネリーこそジェームズ・ボンドだ。と
感じて居るファンにとっては、実に美味しい、心臓ドッキンドッキンの作りで、
よくぞ、こんな設定で作ってくれたものだ!と、飛び上がらんばかりの嬉しさだった。
名前こそ違え、
正にこれは、かつてのMI6の腕利きスーパースパイ、ジェームズ・ボンドの
その後の姿! (を、彷彿させるに充分!)
そして、裏切らないスマートで(このスマートの意味は、カッコ良いに
加えて、英語本来の意味・・頭が良いを含む)
刑務所からヒゲボウボウで出され、
安宿で待って居ろと言うのを超一流のホテルのスイートを予約。
床屋を呼んで、髪を切れと言われ
ベスト・ヘア・ドレッサーを呼ぶ。
そして、そして・・・
残念ながらTV放映では、小気味よい進行となる細かい
技のシーンをカットしていたが、
この経緯が実に良いのです。
カット用のケープをかける、そのケープを掛ける時から始まるヒモをあやつる
手と指の動き。
うぜぇ生意気な警部を、そのヒモで、アッと言う間に
高層階から下へ宙ぶらりんに!
出演者も中々のものだった。
ニコラス・ケイジが人気爆発していた頃で
テログループのリーダーが、エド・ハリス。
だから、当然 ただ悪い奴じゃない。
日本流に言えば、武士道に乗っ取った男だ。
交渉に当たり、出来れば穏やかに・・と言う信念をもった
リーダーが、これまた人気中だったマイケル・ビーン。
キャスティングだけでも、拍手物・・
もう、こんな映画は出来ないんだろうな~
と、それこそ古きハリウッド映画に郷愁を抱いて居た私の
気持ちが、この時期の作品を見て、
今、現在 再び憂いを感じてしまった。