フランス映画だそうな。
ハリウッド映画ファンの私は、どうもヨーロッパ映画が苦手で、
若い頃から、ず~~っとハリウッドばかり。
今回は吹き替えで見たので、違和感なし(違和感とは、あくまで個人的な
音声の好みでの意味)
さて、中々の内容で、良かった~!と言うのが
わかりやすい感想第一声なり。
TVの何を食べても、猫も杓子も
「おいしぃ~~!」と言う類と同じではございませぬ。
ただ、良かった、マジで良かった。
もっと言えば、久々に 「良い映画を見た」と言うところ。
ヒロインのディアーヌが携帯電話を紛失。
それを拾ったと言う電話がある。
最近の個人情報云々とか、すぐ返さない奴はストーカーか変態だ。なんて
定番になる感は、無視して
普通に(本来の、普通の意味)進行していくところが良い。
女 「黙って返せばいいだろ、このスケベ!」
なんて世界ではないのであります。
相手の男は、電話で実に爽やかです。
話もうまい。そう、トークがいいのです。
だから、彼女も
「さっさと返せよ」 なんて最近の日本の柄の悪いねぇ~ちゃんとは
違う対応をする。
楽しい会話の出来る男性。
不安と期待が入り混じった気持ちで、その男性と会う。
所が・・・彼は・・
身長が136センチの小男。
ジャン・デュジャルダン演じるアレクサンドル。
座れば椅子から脚は地につかず、ブラブラ
二人が居れば、周りからジロジロ
所が彼は、本当に性格イケメン。
一緒に居ると、幸せで満たされて行くディアーヌ。
いつしか、愛するようになるものの、母親からは
バカにされ、友人や周囲からも、「ハァ~?」と言う顔をされる。
そんな中での、葛藤が中々するどく、切なく描かれている。
フガフガ・モワモワした 父親(ディアンの)が
「あんな障害者!!」と、ののしる妻に言う一言がいい!
「一番の障害者は、君だよ」
パパは娘の味方だった。
しかし、結婚は・・・と、あくまでも彼の身長が気になる
ディアン。皆まで申すな・・・的に察したアレック。
そして別れ。
最後は・・・ネタばれになるので、書きませんが、心に響く作品だった。
ちなみに、演じたジャン・デュジャルダンは、実は
フランスの名優で、
182センチの長身の持ち主。
撮影が大変だったそうな。
白けて、カラッカラに乾いた感性の持ち主でない方々に
是非、お勧めしたい作品です。