続きです。
しばらくして・・・
卯太郎は、伝八の顔の傷は直ぐに良くなるから大丈夫だと話している。
ちょっと出かけてくると家を出る際に
三ちゃんに、どんなことがあっても、伝八の包帯を取らせちゃダメだぞ
と、言い置いて。
卯太郎の留守中に
お奈美と親分がやってくる。お奈美は伝八との祝言が
待ちきれなくて その相談をすべく父を引っ張り出してきたのだ。
見舞いの酒を持参した父娘。
伝八は、顔半分を白い包帯で厳重に覆って居る。
若い者たちだけにと気を利かせて親分は早々に引き上げ、
伝八は、あとでお嬢さんを送ると約束。
さて、二人になると、この娘
「伝八さん、傷はどうなの?」
「最前、親分にも言いましたが (ちゃんと聞いとけ) あと
三日もすれば、傷はすっかり良くなると医者が」
「その包帯を外して見せて~」
「いや、包帯は外すなと医者が。それに後三日も
すれば」
「ううん、今 見たいの。見せてっ」
アホか、この我儘娘。普通なら 「外しちゃだめよ。
お医者様の言う事を聞いてね」 と言うのが
思いやりある女だろう。
で、伝八・・・
包帯をゆっくりと外す・・・
その過程でも、何度か 「アッ・・・ツゥ・・痛い・・・」 と言うが
娘っこ
「大丈夫?」
だから、大丈夫じゃないってぇのよ~~!
そして、包帯を取ると・・・・・
娘は、アワワワ・・・・とばかりに腰を抜かして後ずさり。
化け物ーーーー! と叫んで飛んで帰る。
※ メークすごかったです。 他で見た時より、すごいメーク!
伝八は、化け物と言われたことでハッとして、水桶を持って来て
片側ずつ顔を見る。そして、「こ!これが俺の顔か!!!!」
帰って来た卯太郎は、それを見て
ウソをついて居た事を謝る。どうしても本当の事が言えなかったと。
月日が経過
あれ以来、一向に何の音沙汰もないままで、苛立つ伝八は終始、酒浸り。
お奈美は伝八から、あの時わらじを脱いだ旅人政吉に寝返って
(どこまでも勝手な女だ。要するに男なら誰でもOKなのか?)
祝言を上げることになった。
卯太郎は、絶対にこの話を伝八の耳に入れるんじゃないぞ。と
きつく三ちゃんに言い聞かせて出かけるが、
酒がない、買って来い!と騒ぐ伝八と、抜けて居る三ちゃん。
口を滑らせて、政吉と お奈美の祝言の事を喋ってしまう。
怒りに燃えた伝八は、俺がその祝言をぶち壊してやる。と
刀を引っ提げて、親分宅へ。
その後から伝八を止めねばと、追いかける卯太郎。
玄関先
おめでとうございます。と飛び交う祝いの言葉を聞きながら、
切りこもうとする伝八を、元の子分達が
止めようとするが、伝八は家の中へ。
そして、お奈美を引きずり出す。
アハハ~
打掛を着た娘だが、なに?なに?どったの?
打掛の下は、ど派手な緑の町娘の着物。
裾から緑がチラチラ
つまり、これって最初から着た切り雀のごとし。で
同じ着物のままじゃん。
じゃあ、せめて打掛で隠せば良いものを
ご丁寧に、打掛を剥がされてしもうたわい。
これ、ギャグか?
笑っていい?
「お前は許せん」と、刃を振るう伝八から、
素手で新婦をかばおうと必死の政吉
(ちゃんとした紋付きで新郎姿)
命をかけて守ろうとする政吉。
ウン、相当惚れたのね?でも
この女、すぐ裏切るよ~きっと。
切ろうとした所で、親分が割って入り
話を聞いてくれと言う。
その上で、俺の首をやるから、この二人を
許してやってくれと。
何だか、ご都合主義の話だ・・・・(笑)
伝八は、もちろん、「はい、了解」なんて
言いません。でも、止めに来たのが
卯太郎。
最後に、盃を返して欲しいと言った伝八に続き
卯太郎も、自分も盃を返したいと言う。
そして、伝八に
「兄弟、これからは俺がお前の女房だよぉ。」と
切々と言う。
ここで、客席からは「ダイヤ!」のハンチョ飛び~!!
以上。
ハチャメチャ感想でした。