お芝居は、「浅草の灯」

初めて聞く題名だったけど、これ結構な人気の芝居だそうだ。

今まで横浜で上演したのかなぁ・・・行かなくても演目だけはチェックしていた筈だけど・・

そんなわけで、予備知識なく純粋にゼロからの見物。

これぞ、大衆演劇なるぞ!と言う芝居でして、私としては、大・大・大満足でありました!

幼児語しゃべっている頃から東映時代劇を見て居て(父の影響)

時代劇にどっぷりで育った私にとっては、こうした純然たる人情物の芝居は

懐かしい。待ってました!的なごちそうなのです。

いかん・・・前置きだけでこんなに文字数使っている・・・



盗賊の一人、マサ(星矢)が、岡っ引き親分(キャプテン)に捕まる。

岡っ引きはマサを諭すが、死のうが生きようが、俺には誰も関わるヤツは居ない。

どうでもいいさ的なマサに、岡っ引きは、昔 幼児を神隠しにされた盲目の母親が

今でも、息子の仙太を探している。お前が、その息子センタになって母親をゲットしろと。

まさかな~と半信半疑のマサだが、「小伝馬町に入牢して死罪になるか、その母親の

面倒を看て、自由になるか?」と迫られて、生きる方を選択。



マサは、孝行息子となり盲目の母親はすっかり息子の仙田と信じ切って、互いに幸せな

日々を送る。所がある日、昔の盗賊仲間たちに会ってしまい、マサが、堅気になりたいと

願うも一蹴されてしまい、落とし前つけろと、片腕を切り落とされそうになった時に

兄貴分の源太(若ちゃん)が登場。

俺に任せてくれ、説得するからと、血を見ることなく仲間の連中を、追い立てて

源太とマサだけになるが・・・・

源太は、マサが堅気になるのを認めたわけではなかった。裏の藏にある金目の物を

売り払い、一時(いっとき)待つから、500両作れと言う。


さて、そして・・・

戻った源太は、母と息子の仲の良い会話を耳にする。互いに慈しみ合う・・・そんな会話だが・・

「お前、お守り袋はもっているかい?」

「お・・・お守り袋?」
「私がお前に持たせていた赤錦糸に、~~~の模様の守り袋だよ」

そんなものは、持っていないマサ。

しかし・・・

外に居た源太は、己の懐から守り袋を出す。

赤錦糸に・・・の模様の・・・!!

それじゃあ!!



この辺りから、よくある話なので、筋は読めた物の、

見どころはここから。 

マサも気づく。
俺じゃない・・・本当の息子仙田は、兄貴の方だ!!

源太は、自分は人を殺めた事もある罪人。名乗れる筈などない。お前が一生
母親と思って、守ってやってくれ。とマサに言う。
そして・・・・


途中で入る、美空ひばりの歌も最高に良い!
映画中で使われた歌だろうから、題名分からずだが、東映時代の歌声で、ひばりの歌の魅力
全開の時のだから、引き立つ。




はい、本日の不満は・・・

お守り袋の話で、ハッと気づく源太。
その動揺、まさか・・・と言う気持ちの揺れを表現する若丸の素晴らしい演技。

ここで、クスクス笑う若いおね~さんたちってぇのは、何だろね?
動揺が、可笑しいのか?
なんで?


演技が下手なら仕方ないが、若丸座長の演技にそれはない。
つまり、人情ものが理解できない世代?

じゃあ、大衆演劇の醍醐味は、半分だ。




さて、では気分を取り直して舞踊ショー


幕開けは、5人群舞。(若ちゃんいません)

白い着物に縞の袴となれば、♪田原坂

群舞のこの曲も見事でした。


若ちゃんは、♪ たそがれた男

(女形) ♪ あついサヨナラ

キャプテンが歌って、若ちゃんが女形(赤い着物)で、踊る。

♪ 夜明けのブルース

そして、

 ♪ 日本橋から 

 ♪ いつわりの花園 


口上は、ものすごく面白かったので、次回に。