三吉劇場公演2日目。

都 若丸劇団は本当に外れがない。
本日のお芝居は、「関東嵐」

最前列での見物は、迫力が違う。
チト、首が痛くなるけど・・・

若丸劇団の立ち回りは、スピーディーだ。
他の劇団で、かなり芝居評価が高い所を何度か見たが
若丸劇団は、どこか違う。

フィギュアスケートではないが、やはりスピードだろう。
座長が優れていても、他のメンバーたちが、それについて来られなければ
そこに、綺麗なラインは描けない。

若ちゃん劇団は、前のブログでも書いたように、踊りのレベルが全員高い。
したがって、座長の早い迫力あるテンポの立ち回りに
ついて来られるようになる。
だから、まるで本当に戦っているが如く見えるのだ。


さて、本日、

珍しい、アンビリーバブル~~~な事が起きた。
若が、カッコよく左右から来た刃を自分の刀で、ビシッと止め
払おうとした時に、
刀がバラけた。

鍔と、刃の部分が外れて舞台の下へ飛んで来た。


私の膝に少しぶつかって、横へ飛んだ。
作り物とわかっていても、、刀が飛んでくるのは正直、びっくりだし
怖かった。

すぐに、劇団員が駆け下りてきてくれたが
刀の部分は、若ちゃんが必要だろうと (ゆとりあるでそ?)
拾って渡しました。
若ちゃん、芝居をストップするわけには行かないのに、
その場で、
「お怪我ありませんでしたか?」と聞いてくれた。

「大丈夫です」と、笑顔を作って答えたのは

「あんた、何するねん!いてぇだろう!」なんて言う気は、毛頭ないし、

実際、驚いたけど、ちょっと膝に当たっただけだったし、
若ちゃんの芝居を中断させたら困るもん。
そういう気持ちからだったが、

どうも、見て居た客の中には、

「あの人、喜んでる」

と、斜に構えて見たお方も
いらしたらしい。

私のそばに居た人たちは心配してくれましたが・・・


ま~、口上の際に、若ちゃんと、劇団の面々が居ずまいを正し
舞台上から、きちんと謝罪して下さったのは、確かに喜びでしたが・・・

彼らの誠実さを喜んだわけです。

しかも、送り出しでは、
改めて若ちゃんが
とっても心配してくれた。

「大丈夫でした?本当にすみません。ごめんなさい。
 怪我しませんでした?」

と。

本当にこの人は、心底から思いやりと真面目さと誠実さを人に
向けられる人間なんですね。

「大丈夫よ、若ちゃん。脚を一本骨折しただけだから」とジョークを言えば
「え?骨折一本?(笑)」と、軽く受けてくれる。

つまらん冗談にも、ササッと対応してくれるのは、頭の回転が抜群に良いのも
勿論だが、人を受け入れてくれる優しさとキャパシティの大きさだろうな。


はい、喜んでおります。

改めて、都 若丸と言う人の責任感ある人柄と
優しさと、礼儀正しさに、触れる機会が持てた事。

とっても喜んでおりまする。

若ちゃん側から見たら、とんでもない事故です。

それをファンである客が、なにを手放しで、ヘラヘラ喜びますか。
勘違いなのか、下らん嫉妬なのか・・・

私の、「心配無用」の笑顔を、劇団側の誠実さを貶める材料には
してほしくないものです。


若ちゃん、大好き!

都 若丸劇団を知ることになった時点で、私は幸運に
恵まれたと思っています。