夏の終わりに出会った男性は、ベッドの中でも前の彼女と私を比較していたし、一度も好きとは言ってくれなかった。これ以上会っていても仕方ないので離れた。
こういうときに涙は出ない。自分がひどく滑稽に思えるだけだ。
ただ決まって、一番長く付き合っていた彼のことを思い出して「あなたがかつて愛した女は、あの頃とは違い愛に飢えて身も心も冷えきっています。」という空へメッセージを送るひとり遊びしてしまう。
毎日愛してる、と電話をくれたこと。
例えランチやカフェ利用でも必ずお店に予約の電話を入れて私を待たせないように配慮してくれていたこと。
離れた期間は、毎日私へ手紙を書いてくれたこと。
ケンカをして嫌いと言ってしまったとき、「おいは、好きと大好きの間しかバロメーターはないけん、いつも大好きやけど、ケンカしても好きまでしか下がらん」と言われ、勢いで嫌いと言ってしまったことをすごく反省したこと。
私が別れを考えていることを察した彼の不安そうな表情に気付いていたのに気付かないふりをした。彼は一度も私を責めなかった。
夜の女性の店で金使うくらいなら、私の笑顔のために使いたいと記念日を大切にしてくれていたこと。
私が女だから彼女、もし男だったら親友ばい。私の生き方が好きで惚れた!と言ってくれた言葉は一生忘れない。
あんなに愛されたことが私の自信だったのに、あれから5年経った今私は誰の事も真剣に愛せず、愛されず途方に暮れています。
でも彼には幸せな家庭を築いていてほしい、と心から祈っています。
