こんにちは

ビブリオ選手権にエントリーいたしました満子です。

ワタクシ夏休み中、

断捨離を行っておりましたところ、

昔読んだ本がわんさか出てきまして

その中でも内容をすっかり忘れた本がございました。


僕は模造人間

島田雅彦著




本の背表紙に(文庫本)こんな謳い文句がございました


人間ってのは皆未完成な模造品だね、誰もが誰かを演じている


出来合いの「青春」を舞台にのせてドラマチックに演じきることを夢み、ついには演技する自分を茶化すことにすら情熱を傾けてしまう永遠の青二才・亜久間一人。とらえどころのない「現代」をたくましく生き抜く自意識過剰な夢想的偽悪少年の、明るくねじれた自我の目覚めと初々しい愛と性の大冒険。新時代の青春文学



ですって。

島田雅彦といえばイケメンで有名で、よくan・anと言う雑誌にグラビアが載っておりましてよ。


でもそんなに好きなタイプではなかったわ。ちょっと線が細すぎね。
人を小馬鹿にした文章を書くところがたまらなく好きでした。

歳をとってもかっこいいですわ。
こちらの島田雅彦氏のほうが好みですわ♥

本の内容ですが

生まれた時から誰かを演じることに情熱を傾ける亜久間一人のお話です。
三島由紀夫が切腹した事件によって彼の精神はよりいっそう歪んで、しかし明るく元気にねじれたように成長していきます。三島由紀夫の亡霊が折に触れて出てきます。三島由紀夫が一人に助言したりナニしたりそれで一人の人格が形成されていきます。

普通の男子のように女の子に好意をよせたり、エッチな妄想をしたり…
しません
一人の初恋は男の子でした。
健全な、皆から好かれるスポーツマンな男の子
しかし、ボーイズLoveではなく
健全なスポーツマンの彼がどす黒い欲望を持て余すのをほくそ笑んで見ている、そういう彼を見るのがたまらなくecstasyなんですね。
変態ですね。
同時に女の子のことも好きになってます。とても早熟な魅力的な女の子です。

まぁ後に男の子と女の子は一人のおかげで恋仲になり、一人のせいで破局するんですけどね。
ふたりの初エッチをセッティングする一人。しかし、あろうことか彼女にずっと好きでした♥といいながら襲いかかり、そこを彼に見られると言う。なにやってんでしょうね?バカなの?変態なの?どこか子供っぽいよね。


高校生になると彼女ができます。
彼女との初エッチで一人はあろうことかマスターベーションしてしまいます。

なんと、素直にできない人なんでしょうね…土下座して謝ったけど許して貰えませんでした。
私なら許すけどねだって面白いから

まぁそういう年頃の男子は多かれ少なかれそんなフシがありますね。

とまぁ、自分の生き様をひどく客観的に俯瞰して見すぎるせいで自分の思ったとおり生きられない…

考え過ぎなんでしょうね…

不器用かと思えばそうでもなくて、

演劇の才能は凄くあったみたい。
子供のころ芸能活動してて出演していた劇をアドリブで大爆笑の渦に巻き込んだり。

まぁ、すごい面白い少年なんですよ。


後に登山にハマって 
危険な山にロッククライミングに行きます。
そこで死にそうになりながら悟りを開きます。

僕はとても身軽だ。自己の存在証明の義務感から完全に解放されたような気がする。僕は死んでしまったのだ。
これからは
元気な死体として生きるのだ。大人になるっていうのは元気な死体として生きるようなもんだよね。
僕は何にでもなれるとも豪語しています。
紆余曲折を経て終わり良ければ全て良し
といったところでしょうか?

なんかハッピーエンドでオモローじゃないわ。
太宰治の人間失格みたいに周りに大迷惑かけて破滅の道を突き進んでいくようなのを期待していた。

だからかな?
内容全然覚えてなかったの。

人は皆不道徳なマインドとか背徳的な欲望とかそんなのに押しつぶされそうになりながら大人になっていくんだね。今の若い人に読んで貰いたい1冊です。とっても甘酸っぱい🍒

そういう意味ではおすすめです☆

なんか訳わかんなくなってメンゴ

では、サラバじゃ