こんにちは!けやきの森整体院森野です。
以前もお話ししましたが、肩周りの事に関してお話ししていきます。
今日は、たまたま肩が上がらない患者さんが来られたので
もし参考程度でも知って頂けたらと思います。
まず、肩関節ですが詳しくお話しすると肩周りには5つの関節が存在します。
①肩甲上腕関節
前回お話しした関節です。一般的に肩関節というとこの関節になります。
②胸鎖関節
③肩鎖関節
④肩甲胸郭関節 (機能的)
⑤胸肋関節
【肩甲胸郭関節 けんこうきょうかくかんせつ】
肩甲骨の動き
猫背の方は、肩甲骨の動きが下制、外転、下方回旋している状態になります。
※回旋とはベルと想像してもらうとわかりやすいです。
この位置から右側に動けば上方回旋(じょうほうかいせん)
この位置から左側に動けば下方回旋(かほうかいせん)
となります。
【肩甲上腕関節 けんこうじょうわんかんせつ】
この関節のことを一般的には肩関節と言います。
ここにはインナーマッスル(回旋筋腱板)といわれる筋肉が4つ
(棘上筋・棘下筋・小円筋・肩甲下筋)ついています。
肩を上に上げる動作などでとても使われる筋肉になります。
【胸鎖関節 きょうさかんせつ】
鎖骨の運動は肩の位置を決めます。胸鎖関節は上肢と体幹を連結している唯一の関節で
鎖骨を介して肩甲帯(肩甲骨・鎖骨・上腕骨)の運動を制限します。
【肩鎖関節 けんさかんせつ】
肩鎖関節は肩甲骨の回旋の中心になります。
この関節における肩甲骨の動きは、関節のくぼみの向きを変えながら
上腕骨の運動範囲を大きくすることです。
この関節は、転倒時やラグビー・アメリカンフットボール
などのタックルが多い競技で脱臼することが多い関節でもあります。
【肩関節の外転】
肩関節の外転という動きはこのような動きです。
このような動きをするときに3つの相に分けることが出来ます。
【0~90°までの外転】
肩甲上腕関節によって動きが出ます。棘上筋が働いて
上腕骨を外転させながら、そのまま上げると肩甲骨のくぼみに
ぶつかるので、上腕骨が外側に捻られながら上がっていきます
ここではインナーマッスルといわれる棘上筋・棘下筋・小円筋が働いてきます。
【90~150°までの外転】
肩甲胸郭関節が中心に働きます。
僧帽筋中部と菱形筋、肩甲挙筋といった3つの筋肉がリラックスして、
前鋸筋、僧帽筋上部が働いてきます。
【150~180°までの外転】
最後は腕を挙げている反対側の体幹が曲がって挙げられるようになります。
今日来られた患者さんは、棘下筋の部分を抑えるとスムーズに
腕が上がるようになりました。
治療は天宗(てんそう)というツボも含めて
棘下筋を動かすように、鍼に通電して行いました。
今日はここまでです。
最後までご覧いただきありがとうございました。