今日は9月1日、連日暑い日が続きますが、南那須の父の山荘に来て、丁度2ヶ月が経ちました。自然に溢れた南那須で、94歳の父の世話をしながらノンビリできると楽しみにしておりましたが、それなりに雑用が多くて、結構忙しく暮らしております。外出が無い日は、朝夕の散歩は欠かさないように努めておりますが、たった2ヶ月でも、散歩道の風景は季節の移ろいと共に日々変わってきます。下の写真は父の山荘の直ぐ近くにある大きな貯水池です。休日ともなると釣り人がたくさん訪れて、「この池での釣りは禁止します」との大看板をものともせずに、ルァーでバス釣りに夢中です。池の大半は蓮の群落に覆われていて、本当に釣れるのか、未だにヒットしたシーンは見たことがありません。蓮の花がとても綺麗で、思わず足を止めて見とれてしまいます。
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山道を散歩していると、「ツリガネニンジン」の紫色の花を見かけるようになりました。小さな釣鐘型の可愛い花をたくさん付けています。東北では「トトキ」と言って、美味しい山菜として知られている、キキョウ科の多年草です。
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路傍で見かけた「キンミズヒキ」の黄色い花も可憐ですね。
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それぞれに初秋を代表する山野草です。そして下の写真のように「葛(クズ)」のブドウの房状の紫の花もあちこちで見かけるようになりました。この「葛」と言うつる性の植物は、強い繁殖力で森の中を席巻しております。ぐんぐんとツルを伸ばし、我が山荘の庭の20m以上有る樹木に絡み付いて、樹上を覆ってしまって、遂には樹木を弱らせてしまいます。7月1日に南那須に来て、最初の仕事は、大きな樹木のてっぺんまで覆っている「葛」の除去でした。何と育ちすぎた葛の根元は直径20cm以上もある大きなもので、それを数本もノコギリで根元から切り倒し、樹木に絡み付いているのを引きずり落とす大作業でした。この葛の根には澱粉質が多く含まれていて、それを製品にしたものが「くず粉」ですが、市販のくず粉の大半は小麦やジャガイモの澱粉から作られたもので、本物の葛の根から取れたものは、奈良県の吉野地方の名産の「吉野葛」で、極めて高価です。
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下の写真は「キツネノカミソリ」と言う彼岸花の仲間。葉が見当たらず、伸びた茎の先に紫色の綺麗な花を咲かせますが、彼岸花同様に毒草ですよ。
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さて、如何にも地味な花を咲かせている「イラクサ」。本体も花も地味で何の面白みも無い植物ですが、東北では「アイコ」と呼ばれる美味しい山菜です。葉茎には小さな棘が密集していて採取するときは手袋必携ですが、茹でてしまうと全く気にならない棘です。
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Aコースの途中に「鬼グルミ」の木を見つけました。たくさん実を付けています。僕が幼少期を過ごした仙台の母の実家の庭にもあって、冬の囲炉裏端で祖父に胡桃を割ってもらい食べた事を懐かしく思い出しました。
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さて、更にCコースの路傍で珍しい「アザミ」を見つけてしまいました。花が黄色なのです。アザミと言えば花は紫と思い込んでいた僕はビックリして、思わず新種発見と写真を撮って、家でウェッブで調べたら、な~んだ、ちゃんと黄色のアザミも出てきました。でも極めて少ないそうで、なかなか実物を見ることは少ないそうですよ。皆さんには写真でお裾分けしましょうね。
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秋が近づくとキノコのシーズンです。散歩道でもたくさん見かけるようになりました。これは多分「イグチ」の仲間と思うのですが、毒キノコに当ったなんて洒落にもなりませんから、キノコはもっぱら写真採取で楽しむ事にしております。
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今朝は庭の椿の木に蜂の巣を発見。母に気を付けて傍に行くなと注意をしたら、早々に除去しろとのきついご命令。男は母の命令には弱いものでありまして、とは言え刺されるのは厭だし、どうしようかと思案していたら、母がキンチョールのスプレー缶を持ってきて、これで蜂を殺してから除去しろとの事。殺生は厭だなと思いながらも、キンチョールで蜂が死ぬはずが無いし、かえって興奮させて刺されるに決まってると思いつつ、母の指示通りにキンチョールを思いっきりスプレーしたら、蜂は全部逃げてしまって、あっさり巣の除去ができました。やっぱり年の功、でも万一息子が刺されても平気なのかと、ちょっぴり不信を感じました。
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蜂はたぶん足長バチ。刺されたら結構痛い奴です。少しづつですが南那須は涼しくなってきました。