前回お話をした特別ラベルのお酒の瓶詰めとラベル貼りのチェックに、青梅線沢井駅まで小澤酒造さんの酒蔵を再び訪問しました。小澤社長や担当の福岡さんのご尽力で、見事に出来上がってました。ディズニーの公式デザイナーに日本人で初めて認定された高橋宣光先生のオリジナルデザインで描かれたラベルの出来上がりは素晴らしいものでした。その後、小澤社長に案内していただいて、酒蔵を見学させて頂きました。白壁の上には大きな杉玉が飾られ、酒蔵が象徴されていました。
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そして、最初に見せていただいたのが、「元禄蔵」と呼ばれる、この酒蔵最古の蔵です。太い梁が天井のはるか上に張り巡らされて、昔の大工さんの技術力を見せ付けてくれます。その奥には近代的な機械装置が所狭しと並んだ、現代の酒蔵、コンピューターで温度や湿度を管理し、常駐の自社の杜氏が酒造りを管理しています。
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小澤酒造さんは元禄15年創業と看板に表示がありましたが、これは江戸幕府に提出した確かな記録が残っていた年だそうで、記録は残っていないが、実際の創業はもっと古いのだそうです。小澤氏のご先祖は甲斐の武田氏の一族なんだそうですよ。武田信玄の没後、跡継ぎの武田勝頼が、父の遺訓を守らずに、出兵を繰り返す事に反発して、甲斐を離れて、現在地に居を構えたのが始まりとの事でした。道理で小澤社長はどことなく戦国武将の気品を備えた穏やかな方でしたよ。記録に有る元禄15年と言えば、赤穂浪士が吉良邸に討ち入りを果たした年ですから、それにしても古いですよね。
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酒蔵の裏側に、酒造りに使う湧き水の源泉がありました。入り口には注連縄が張られ、この洞窟の奥に源泉があるとの事で、中まで入らせていただきました。
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真っ暗で写真に上手く写っていませんが、上の写真が奥の湧き水のある源泉です。
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そして、前回お訪ねした時は梅の花が満開でしたが、今回は黄色のレンギョウ、ピンクの木蓮と桜、と前回とは違った花々が迎えてくれました。
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こんなに美しい花々に囲まれて、あの美味しい清酒「澤乃井」が作られているのですね。と言うものの、僕は全くお酒が飲めないので、美味しそうと想像するだけなのが悔しいのですが。
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青梅線沢井駅前の茅葺きの古民家の庭先には、見事な染井吉野の大木が、満開の桜花をこれでもかと誇らしげに見せてくれていました。